けものフレンズ

 初回視聴では1分もたず。
 流行っているしもう一度チャレンジしてみるかと再視聴を試みた2度目の視聴では5分もたず。
 ニコ生振り返り一挙放送やるみたいだしもう一回試しに見てみるかと2ヶ月くらい前に再々視聴したときはかろうじて1話もったものの、そのまま無言でタブを閉じた。


 巷の高評価とは裏腹に全く俺の心に響かない第1話にもどかしさを感じることもありましたが、多くの人が楽しめるものが俺だけ楽しめないのは好き嫌いではなく単に機運でないだけという持論に基づき一旦放置していたのが昨日までの話。
 そう、チャレンジの意欲はまだあったのだ。
 今回再度ニコ生一挙放送で、ようやく全話見ましたが、いやー、面白かった。
 面白かったけど1話がネックだという感想は変わらず。でも3話くらいからガンガンテンポ良くなって凄く心地良い視聴後感。
 全編に漂うディストピア感と登場人物の優しさの調和もまた心地良い。


 終わってみると凄く丁寧というか誠実な作風だなという感想です。
 構築された世界観やキャラクターを最後まで壊さない、言葉を選んだ台詞回しが印象的。
 なんといってもテンポの良さが素晴らしい。変にもったいぶった演出が無いので、ストレス無く視聴できました。
 でもまあ、ものすごい作品だったかというと、そういうわけでもなかったような気もする。何が大衆にあそこまで受けたのかは結局わからなかったけど、でもストレートな面白さと変化球な設定が入り混じった独特な世界観は確かに興味深かったし心地良かった。
 キャラクターはボスがお気に入りです。


 あ、そうそう、空気読めない感じだけどこれだけは言っておこう。
 「フレンズなんだねー」って定型句、作中で全然使ってねえじゃん!騙された!
 正直、「寒いなー」って思いながらこの言葉発するTwitter人たちを眺めてました。
 あれの印象が悪かったせいでこの作品に入り込めなかったという側面はあると思うんで、つまらんオタクどもは悔い改めてほしいなと思うばかりです。