カープ、全日程終了

 結局、クライマックスシリーズには行けず、最終戦を落としたことで勝率5割にも届かない、セリーグ4位という結果に終わってしまった。

 惜しいとか良くやったとか、そういう言葉もかけてやりたいところだが、やはり3位になれなかったのはカープが弱かったからだ。最後の最後、勝負どころで力を発揮できなかったから、11年連続Bクラスという不甲斐ない結果に終わったのだ。

 たしかに良く戦った。
 エースと4番が抜けた中、その穴をルイスと栗原が埋めてくれた。ベテランの居場所がなくなるほどに若手が成長した。先発にはルイスやマエケンをはじめとした柱が支えてくれた。大竹も打たれはしたもののシーズン通して良く投げた。中継ぎこそなかなか役割を固定できなかったものの総合的には安定していた。抑えは球団新記録の38セーブを記録した永川がいた。

 シーズン通して応援してきた人ならわかるだろうが、今年のカープはいつもより強かった。少なくとも、前評判どおりの結果にはならなかったろう。

 だが、もっと上を目指せた。
 応援していたからわかるんだけど、とにかく「ここ大事だぞ!」って試合、局面でことごとく振るわない。若いチームだからだろうか、ここ一番の決定打不足が、最後の最後までひびいた。「5割の壁」なんて最たる例だろう。借金1状態でシーズンを終えるとは皮肉にもほどがある。

 ゆえに、弱かったと言っても良い。
 頼りない試合が多かった。もっとやれるように見えて、実際はそれほどではない。もどかしい試合が続いた。
 かと思いきや、どこかで踏ん張って這い上がる。漫画みたいな大逆転劇を連発して勝ち続けることもあった。力強さはあった。急加速と急ブレーキの多さは、若さゆえだろうか。もどかしいものだった。

 単純なプラスマイナスの評価ではなく、チームとしての弱さと、強さを認識したシーズンだった。

 まあまだまだ上を目指して頑張ってほしいものだ。大体3位とかで満足されちゃ困るんだ。俺は1位になってほしいわけでな。譲歩して3位だったというのにそれすら叶わなかった。

 こんな成績に対して「よくやった」なんて言えない。
 大口叩いておいて市民球場にも帰って来れなかったのだ。選手たちも責任を感じているだろうが、だからこそ来期に期待したいものだ。悔しさを爆発させるには、新球場も悪くない環境だ。

 さあ頑張れカープ。燃える赤ヘルぼくらのカープ。いつでも若く、たくましく。

 弱かろうが強かろうが来年も応援するさ。ファンの心などそう簡単に離れはしない。離れるファンなど最初からファンでもなんでもない。僕らはいつでもカープの味方だ。
 なあに、弱いぐらいが応援のしがいがあるってものだ。来年も逆境だろうが、負けじと突き進んで行こうじゃないか。

 とりあえずは、お疲れ様だ。
 選手も、ファンも、首脳陣も、球団関係者も、市民球場も。みんなお疲れ様。