機動戦士ガンダム MS IGLOO

 正月にGyaoでやっていたので見た。学校のPCで。もうなんかお構いなしって感じだ。
 Gジェネスピリッツで予習していた内容がほぼそのまま出てきていたので新鮮味には乏しかったというか、どうにも別のものを見ている気がしなかったのだけど、ストーリーは好みだったのもあり楽しめた。また戦闘シーンはやはりこだわりがある感じで、とてもわかっている演出が多かったように思う。メカを見たい人間にとっては眼福すぎるアニメだ。
 全編3DなCGで、また5年以上前の技術で描かれているためなんていうかプレステのゲームのムービーシーンを見ているような気分になりもしたが、時代が時代だしこれ以上を求めるのはアレか。しかし改めて、ゲーム業界ってのは進んでるんだなーと実感するのであった。2004年つったらハーフライフ2の時代だぜ。
 個人的に好きなエピソードは最初の大砲屋さんの話と、ヅダの話と、あとやっぱりラスト2話かな。ラスト2話は実にガンダムガンダムしていて良い。最後の最後とか思わず目頭が熱くなった。ああいうベタベタな展開は大好きなのだ。
 ジオン寄りというかモロにジオン視点のアニメなので当然連邦がダメダメな感じで描かれているのだけど、基本的にUCガンダムってジオン寄りもしくはコロニー寄りのアニメが多いよね。立場上連邦に属していても大体はどこかジオン寄りか、やや連邦よりか、その程度の立ち位置でしかないものが多く、ガチガチに連邦寄りなガンダムアニメって少ないんじゃないのかって思う。0083なんてどっちが主役だかわかったもんじゃない。
 ジオンが美しいものとして描かれがちなのは、製作者自身に宇宙やスペースコロニーへの憧れがあるからなのかなあ。重力を振り切ろうとする心が、ジオンを美しく描いてしまうのだろうか。散り行く者の儚さゆえ、綺麗に描かざるを得ないところもあるのだろうが。
 こういうジオン視点のアニメをみるたび、やはりジオンって敵役の中でも扱いが良いなって思う。