Call of Duty: Modern Warfare 2

 キャンペーンをノーマルでクリアした。
 このゲームはCall of Duty 4: Modern Warfareの続編。単にInfinity Ward社製のCall of Duty新作というだけでなく、前作からストーリーもちゃんと続いている。ザカエフとの戦いから5年後の世界が舞台。
 今回もシリーズ恒例というか、シナリオによって異なるキャラクターを操作し、戦争を体験することになる。登場キャラクターには前作に登場した人も出てくるので、前作を先にプレイしておくことを推奨する。


 さてゲーム内容だけど、素直に面白かった。
 前作で受けた衝撃を上回ったかと聞かれたら難しいところなんだけど、期待をしてなお、それを裏切らない出来だったと言えると思う。世界観も操作性も変わらないまま、それでも新しい驚きを提供しようと苦心した結果がしっかり出ていたと思う。一部の人にはこれでも期待はずれだったらしいが、いやいやおめーどんだけ高いレベルをゲームに求めてるんだと。逆に聞くけどこれ以上のゲームが2年に一度のペースで発売されてるかと。無いはずだ、別格なんだこのシリーズは。
 さすがの面白さだったと思います。依然としてInfinity Ward製のCoDは、FPSが超えなければならん壁だなあと。もっと言うと大作ゲーム全てが超えなければならん壁かもしれんですよ。
 ただ、残念なことに、日本語訳が悪いのか元々のセリフ回しが悪いのか、ストーリーの概要がきちんと理解できたかと聞かれたら困るところで。正直、結局どういう話だったのかが俺自身よくわかっていないです。集中しすぎて重要な会話を聞き逃したのだろうか。
 あと今回は、なんとなく引っかかる場所が多かったような気がする。気がするだけで、実際は前作と大差が無い可能性も。


 巷で大不評だった翻訳に関しては、「やってみなきゃわかんねぇぜ!」な精神で俺もプレイするまで何も言わなかったのだけど、実際にやってみると、うーんやっぱりなんか違うなあこれみたいな感じで。
 上で言ったようにストーリーがいまいち理解できなくて、それが翻訳のせいかどうかは判断できないとはいえ、しかしそこはもう少し気を利かせてほしかったというか。


 まあはっきり言うとやる気ねーローカライズだったなと。スクエニの小金稼ぎに付き合ってるんじゃないんだよ俺らは。
 Call of Dutyは今や世界一の人気ゲームと表現しても差し支えないところまで来ているわけで、もっと慎重に扱うべきだった。


 ましてドイツ版のクソ仕様をそのまま引き継ぐとかバカじゃねーの。やーいバーカバーカ。二度とこんなクソ仕様を許すんじゃないよ。
 例の空港シーンは本当に酷かった。「殺せ、ロシア人だ」なんて仲間っぽい奴に言われりゃ、そりゃみんなが銃構えるから俺も構えちゃうじゃない。みんなが民間人撃ってるから俺も撃っちゃうじゃない。それで「民間人を攻撃してはいけません!」って警告とともにゲームオーバーとか、少しでもゲームに理解のある人にプレイしてもらったの?不自然でしょう?理不尽でしょう?
 規制をするにしてもいろいろ頑張る場所はあったはずだ。ドイツ版と同じとか、テキトーすぎだろう。
 しかも死んだ民間人を撃つのは問題ないんだねこれが。おかしいよね、死体撃ちだってよっぽど非道徳的な行為だと思うんだけどね。この国の人間の道徳などたかが知れたもんで(実際に撃った俺が言うことでもないけど)。


 吹き替えに関しても、なんというかやる気の無いというか緊迫感の伝わらない声の人がいたりして、ミスチョイスというより技量不足な声優を起用していたのかなあと。そもそも声優なのかどうなのか。
 吹き替えと字幕の内容が微妙に異なっていたりするのもえらく気になった。制作側は「どーせこんなの気にせんだろ」と思ってこのまま発売させたのだろうが(でなかったらただのテストプレイ不足だが)、俺は気になった。なんかモヤモヤするんだねああいうのは。個人的には誤字より気になる。
 なんだったんだろうなあれは。


 まあしかしそういうところを除けば面白かったし、前作を遊んで感触が良かった人にはオススメですぞ。前作やってないならそっちを。
 オンライン対戦のほかにも、今回はスペシャルオプスなる新モードが加わったこともあり、ひょっとするとこれ一本で年越せるんじゃね、とさえ思えるボリュームでした。
 ローカライズが不評すぎてAmazonでも絶賛値崩れ中なんだけど、買って損するようなものでもないです。むしろ安くてお得。