スカイリム旅日記 第二話「リバーウッドの小休息」


 「一番近い町、リバーウッドへ行け。鍛冶屋のおじさんを頼りにするといい」
 ミスターチュートリアル、ハドバルさんの助言に従ってマップを頼りにリバーウッドへ辿り着いた。リバーウッドは見たところなんの特別さも無い普通の町、いやむしろ村だ。
 キョロキョロしていたら住人を見かけたのでとりあえず話してみる。
 『ヘイ、ネーチャン!』

 (じゃ、ジャルデュルさん!?なんて悪そうな名前だ…)
 それはともかくこのジャルデュルさん、邪悪な名前とケバい化粧を除けば案外普通の人だった。聞けば工場?だかなんだかの経営者だとか。
 『そうか、ということは、金持ちなのか、結婚しよう』
 不治の病、「金持ちと結婚したい症候群」にかかっている俺は反射的に求婚コマンドを探してしまったが、見つからなくて愕然としてしまった。
 『はぁ、金持ちと結婚して金をシェアするだけの関係を築いていきたい』
 失意の中、ため息を漏らしながら町を散歩していたところ、鍛冶屋のアルヴォアさんと出会う。

 ドラゴンの話をしたら動揺し始めた。どうやらここスカイリムにおいては、ドラゴンという生き物は一般的なものではないらしい。
 『HAHAHA、スカイリムの民はだらしがないな!俺は過去に竜を何匹も何種類も狩ってきた男だぜ!ティガレックスとか!たまに召喚もしてその強大なる力を我が物としたぜ!バハムートとか!』

 モンスターハンターファイナルファンタジーでの武勇伝を語ってみたが無視されてしまった。大人はいつもそうだ…!ろくでもない…!
 ともあれ一大事なことに変わりはなく、ホワイトランの首長へ報告してほしいと頼まれた。
 『いいけど、こういう重要な頼みごとは初対面の人じゃなくて、もっと信頼できる人に頼んだほうがいいと思うよ…』
 だが断る理由も無い。頼まれてみようじゃあないか。
 人脈というものはこういう面倒事について、いかに引っかかっていけるかで広がっていくのだよ。


 ホワイトランへはまた今度時間のあるときに行くとして、一通り町を回ってみた。

 スヴェンとかいう奴を妙に嫌っているファエンダル。その理由がなんとも女々しい。
 どうも、そいつに自分の好きな女を奪われそうだからと嫉妬しているらしい。あげくこのような頼みごとをしてきた。

 おう、受け取ってやろうじゃないか、その手紙。
 俺はねぇ、おまえみたいなねえ、なんでも自分の思い通りにしたがる奴が大嫌いでね!
 踏みにじってやるよ!アハハ!そいつらにお前のクズっぷりを言いふらしてやるよ!アハハ!
 白肌岸辺露伴の大ファンである。



 クソガキのフロドナー。とりあえず爆破したい。
 白肌吉良吉影の大ファンでもある。



 泥棒に入られてトホホなルーガンさん。
 金の爪とかいうものを盗まれて激しくトホホらしい。
 『俺に任せろよオヤジ!対バルログ戦は3割ぐらい勝てるし爪を奪い取るぐらい楽勝さ!』
 泥棒退治を引き受けた。



 泥棒の逃げた先へ案内してくれるカミラさん。名前からしてルーガンさんのご家族らしい。
 それにしてもわざわざ案内してくれるなんてすごく親切!これで金持ちだったら確実に惚れる。
 そういえばこの人、さっきファエンダルが名前に出してたな…あいつが好きな女ってこの人だっけ。

 お、選択肢が出た(メタ発言)。どうもこの人らしい。

 当然バラす。
 いかに吟遊詩人がチャラくて、たとえ結婚詐欺とかするようなクズであっても、そいつに勝る魅力が無いなら潔く負けを認めるべきだ。
 『「侮辱する」という行為に対しては 殺人も許される』
 自分の手を汚さずに人の名誉を汚そうなど、どうかしている話だ。
 白肌ジョジョ五部の大ファンでもある。



 日が暮れてきたので宿屋に向かうと、歌ってる変な兄ちゃんがいた。こいつがスヴェンか。
 そういえばスヴェンってもっと昔、別のアニメかゲームで聞いたような名前だなと思って後々にググッてみたら(メタ発言)、ブラックキャットがヒットした。
 『そんな漫画もあったな…ワイルドアームズ的な何かだったような気がしたが俺の勘違いだったか』
 それはともかく、このスヴェンとかいう奴は話してみると案外普通の奴だ。
 どうやら仲間にして連れまわせるらしい。
 『一人でダンジョン攻略とか怖くてしょうがないので是非一緒に来てほしい』
 白肌は味方NPCがいなくなると突然不安になるタイプである。


 ダウンしまくるドムだっていなくなれば寂しいものだ。
 『今年の360ゲー最高のヒロインは、ドム以外ありえなかったなぁ…』
 ドムへの想いを馳せつつ、夜は更けていった。