毛糸のカービィ
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2010/10/14
- メディア: Video Game
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クリアしました。といっても全ステージクリアではないですが、一応スタッフロールは見ました。
当初はカービィシリーズとして企画していなかったとのことですが、終わってみるとカービィシリーズとしてしっくり来る内容だったと思います。
吸い込みやコピーといった定番ネタはほぼ無いのですが、毛糸調で描画されたキャラクターや背景の雰囲気がとてもよく、またカービィに登場するキャラクターと非常にマッチしていました。カービィとアートの融合とでもいいましょうか、こだわりを感じずにはおれません。
また、アクション要素もなかなか完成度が高く、操作性はかなり良い部類だと思います。「こう動かせるか!」と感心してしまうアクションもいくつか。基本的に違和感なく、手足のように動かせたと思います。
コピーではないんですが、ヨッシーアイランドのモーフィングみたいな変身要素も凝ってて楽しかったです。
独特の雰囲気をもちながら、いろいろな遊びを提供してくれるあたり、どことなくLBPっぽいなーと感じるところではありました。発売時期的にも感化されてそうな気はします。
そういえばこのゲーム、アクションゲームでは珍しく残機やミスといった概念がなく、敵の攻撃を受けても穴に落下しても取得したビーズを失うだけで、クリアするだけなら非常にヌルいゲームです。
基本、男の子よりも女の子向けの雰囲気なゲームなので、ゲームが苦手な人もひと通りのお話やステージを楽しめる、いい設計ではないかと思います。そういえばこの難易度、なんとなくのんびりした全体の空気にもマッチしています。この難易度に対して不満の声も聞きますが、まあ、物足りないなら完全クリアを目指せばいいだけの話で。
それにしてもいちいちアーティスティックなゲームでした。最近こういうのばかり遊んでいるような。
背景だけでなく、キャラクターなど動きのある物体までも全て毛糸で表現されているのは圧巻です。一見の価値ありですわ。
ただ、なんとなく盛り上がりに欠けるところはありました。全体的に穏やかすぎるんだよなあこれ。音楽も優しい感じで。
ワドルディとお昼寝したくなるゲームです。まあ、それもそれで悪くはないなと。