スーパーマリオサンシャイン
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2002/07/19
- メディア: Video Game
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いやあ、難しすぎだろこれ。
当時の小学生達は何度コントローラをぶん投げ、周囲のリアルオブジェクトを破壊したことでしょう。ディスクを叩き割った人だっているでしょう。想像すると恐ろしくなります。
ポンプアクション自体はなかなかおもしろいのですが、攻略の際はポンプアクションとマリオ本人のアクションを組み合わせる必要があり、慣れなきゃやってられない操作性です。ていうか最後まで慣れなかったので、基本やってられないです。煩雑すぎる。
どうしようもなく操作しづらいゲームで、うまく動かせてもそこまで気持ちよくないのは致命的です。任天堂にもこんな時代があったのですねとしみじみ。
しかし、家庭用でTPSのスタンダードが確立されていない10年前に、これだけのクオリティのゲームが作れたというのは圧巻の一言です。10年経った今遊んでも全く色褪せているように感じません。このゲームがうまく行けば、TPSのスタンダードになれていたかもしれない…がしかし、そうなるにしては欠点が多すぎました。非常に惜しいタイトル。
今まで何度か、「宮本茂がFPSを作ったら〜」なんていうネタを聞いたことがありますが、すでにこのときTPSのスタンダードを模索していたんだなあ。
ヒントが少なく攻略するのが困難だったり、どうみても殺しにかかってきているマップ構成、ゲームクリアを目指す中で無視できるステージが少ない、など単純な難易度の高さが目につきます。
が、他にも「カメラが思い通りに制御できない」「会話やムービーが多くテンポがすこぶる悪い」など、プレイヤーの腕前でどうこうできない類のストレスが溜まりやすく、「クソゲー!」と叫んでしまいたくなる場面も多々ありました*1。
非常に惜しいタイトル。願わくば、改良した続編など見てみたいものですが…
惜しい要素が多すぎて文句の多い作品ですが、「任天堂として」のアクションシューターの解釈には見どころがあり、10年経った今でも色褪せない、素晴らしいゲームです。
だからこそ、惜しいんだなあこれは。こんなに惜しいゲームを遊ぶことなんてないですわ。