大正野球娘。

 大正義野球娘。


 野球という複雑なルールのスポーツを、大正時代を背景に、中学生の女子が習得し、その上さらに同年代の男子と公式試合を行う、という過程を表現するに、12話という話数は少し短すぎる気もしたが、しかしその分サクサク進行していく点は爽快だった。
 野球未経験の女子が野球名門の男子中学と対戦するという時点でいろいろと設定に無理があるのだが、野球描写が丁寧なので気にならない。特に、話数を重ねるごとに安定する晶子ちゃんの投球フォームが見どころ。やきう民もこれにはニッコリ。
 大正時代の生活描写もなかなか手が込んでいて、細かく見ていけば粗もあるのだろうが自分は歴史マニア時代マニアではないので「ほー」「へー」てな感じで感心しきり。


 そしてなんといっても登場人物が皆気持ちいい。一部を除き概ねは「誠実な男子」と「清楚な女子」で構成されており、心が洗われるようだった。
 ミニスカートでパンチラ、エロ妄想激しい思春期男子、などといったわかりやすい萌えアニメ的表現が一切無く(百合表現はあるが)、胸を張って全ての世代にお勧めできるアニメ。
 野球ファンには野球ファンなりの楽しみ方、そうでない人にはそうでない人なりの楽しみ方ができるのもいい。


 想像以上に大正義な内容で感激している。
 ほとんどがお嬢様設定というのもいいですね。
 それはそれとして三郎さんは20歳で、小梅ちゃんは14歳なのね…なんて…なんて羨ましい…
 そんな自分は胡蝶ちゃん推しです。