はたらく魔王さま!

 勇者だの魔王だのといった陳腐な設定がつきまとうアニメの中では久々に最後まで楽しめたアニメだった。
 「もしもファンタジー世界の住人が現代の日本に来たら」という設定は過去より使い古されてきたものの、導入の丁寧さでは十分に過去の同類作品と肩を並べられる出来。
 おそらく原作のラノベからして丁寧に描写されているのだろうが、アニメーションとしても妥協なし。コミカルな空気を常に維持できていたのが凄い。


 なにかと優等生なアニメでしたが、コミカル成分が軒並み素晴らしかったため展開がシリアス寄りになるとなんとなくパワーダウンした感が。
 ところどころで挿入されるギャグが良い味を出してはいるものの、2話も3話も続けられる空気でもなく。難しいですね。