Titanfall

Titanfall (輸入版:北米)

　キャンペーン、という名の対戦モードをクリア。

　いやあ、とても良いゲームだこれは。
　スポーツ系FPSを彷彿させる爽快高速アクションが気持ちいい。特筆すべきはゲーム展開の早さで、ダラダラと長引くような決定打に欠ける戦いになることがほとんどない。モードによっては例外もあるにはあるが、サッと始めて、スパッと終われるこのスタイルには惚れ惚れするものがあります。

　勝敗が決した後のエピローグがいい味出しています。敗者は撤退し、勝者は撤退する敵を殲滅する。0083のラストを彷彿させるこの趣深さはロボットアニメファンの提案によるものとみて間違いないでしょう。
　勝ち！終わり。負けた！終わり。そういうのじゃないのが凄くいい。敵を殲滅するまでが遠足。

　タイタンを使用した戦闘は、ステップでうまく敵弾を回避したり相手の攻撃を予測して防御したり、隙を見て近接格闘に持ち込んだり、どことなく格闘ゲーム的でもある。戦い方のパターンが決まっているため単調さもあり。
　個人的には生身のパイロットでの戦闘の方がタイタンでの戦闘よりも好きかな。高速に移動可能な壁走り、二段ジャンプなどを駆使して敵を翻弄するのは楽しいし、翻弄されるのもまたよい。

　タイタンでの戦闘もまあロマンがあって楽しいんだけど、上手い下手や数による優劣が極端に出るのが対戦ゲームとしてなんかな、と。しかし、頭数やパイロット技能で優劣がはっきりするのはロボットアニメとしてはある意味お約束なので、開発者としてはしてやったりな感じだろう。この辺は趣深さと捉えられなくもない。
　プレイ感覚は一言で言えばHALOとシャドウランとCoDを混ぜて一つにしたような感じだった。CoD成分強めなので上手い下手がはっきり分かれるものの、Botも参加するので、少々下手でも0ポイントで試合を終えることはほぼありえない。

　間口の広さを感じるゲームだけど、一点、マッチングがあまりバランス良く行われないところとか、チームシャッフルが無いのは不満。キャンペーンはしかたないにしても、通常の対戦でもそのようになっているのはなんかな。もうちょっとなんとかならないかなと思う。
　しかしその点を除けば文句無し。久々に対戦FPSをじっくり時間をかけて遊びたいと思わせてくれるゲームでした。
　チュートリアルを除くと完全にマルチプレイオンリーなゲームなので人によっては尻込みするかもしれないけど、あらゆる人が楽しめる工夫が盛り込まれているので万民にオススメしたいゲーム。

　そうそう、この脱出がいいんだよね、ってことでさらにGIF画像貼り付け。サイズ大きくて申し訳ないが、最近お気に入りのシーンをGIFアニメ化するのにはまっていてね。

　日本のロボットアニメへの敬意を大きく感じさせるゲームですが、悲しいかな、日本人でこのゲームに触れる人は数少ないことだろうよ。