スプラトゥーン
シングルクリア。ランク20到達。ウデマエB(落ちそう)。
記録によると28時間程度遊んだようですが、そんなに遊んだ記憶が無いほど、時間の感覚が吹き飛ぶほどに没頭できた気がします。
対戦メインのTPSで、今どきでは珍しくゲーム開始早々(チュートリアル後)に対戦モードのプレイが勧められます。あのタイタンフォールも、一応はキャンペーンという形でゲームに入ったので(結局中身はオンライン対戦とはいえ)、少々これは意外でした。
一応のストーリーもシングルモードもありますが、このゲームの中核は対戦。今どきなかなか思い切った仕様だなと思います。
対戦メインということで始める前はハードコアなゲームになることを懸念していましたが、そのポップなビジュアルに惹かれた人間全てを取り込めるだけの力がありました。
エリアを塗る。塗りまくる。ローラーで。銃で。筆で。相手チームよりも広く、長く。
多彩な武器を使用できて、かつシンプルなルール。おまけに一試合の時間も短い(3分〜5分)。テンポがいい。
気が付けば麻薬のように、もう一戦、あと一戦、今度こそ一戦、と、試合を繰り返す。
なんというか、シューターでありながら格闘ゲームの気質を感じました。
通算キルレシオや通算勝率を後から参照できないのも思い切った仕様でした。
リスポン時間や活動時間が勝敗に直結する設計のため、実際のところキルレシオそのものはかなり重要なんですが、後から自分の通算成績を見て憂鬱になることが少ないのはいいことだと思います。
また、逆に「キルされなければこちらもキルする必要が少ない」という特徴もあります。とにかく死なずに塗りまくればいいんです(ただしそんな人もガチマッチでは無力と化す)。
このシンプルなゲームデザイン。
結局突き詰めれば陣取りゲーム。すなわちBFのコンクエストなんですが、あれよりも幅広い人に受け入れられるゲームデザインだと思います。
しかし悪いところもあるゲームでした。
一つ、マッチング。自分は快適でしたがフェスの陣営によるマッチングの偏り。人が集まるまでキャンセルもできず延々とロビーで待たされる。途中参加不可*1。そもそも回線が悪く意図せず切断されること多々。フレンド参加の仕組みがイマイチ。ナワバリバトルしかフレンドと遊べない。
二つ、シングルプレイ。ギミックは豊富だがやや単調。マリオを劣化させたらこうなるかなって感じの内容。道中それなりには楽しい。ラスボスは目も当てられないクソ一歩手前。長いし同じことの繰り返し。しかもシングルクリアしないと手に入らない武器がある。激ダル。
でもまあ、思いつくのはこんなとこかな。
とりあえず、開幕早々皆がトリガーハッピーになるところは素晴らしいと感じました。
意図してのことなのかどうか、まるでトランペット演奏のような開戦を感じさせる空気がサイコーです。
あとはガチマッチが想像以上に楽しめました。
1〜2つの陣地を奪い合う、ある意味古臭いルールで、しかもバランスも大味ですが、そこに古いスポーツ系FPSを遊んでいるような、なんというか乱暴な快楽があったことは否定できません。
操作もスゲーシンプルなんすよね。できることは多いんですけど、とりあえずZRとZLで高速移動と射撃を繰り返していればある程度戦えるのでとても安心します。
ああ、あと、このゲームの肝はジャイロ操作っすね。これが超楽しいのよ。右スティックチマチマ動かすんじゃない。ダイナミックに、ときには身体ごと派手に傾けて、照準を操作する。
このダイナミックさですね。動け!動け!っつうメッセージっすね。俺はこういう体感寄りのゲームが大好きでね。
まああれなんすよ。
今の時代にこんな完全新作が出てくるのは、本当に嬉しいことっすよ。
悪いとこいっぱいあるけど、良いところが多すぎてね。
GOTYでもいいんじゃないかな。めっちゃ楽しいゲームでした。
*1:一戦が短いので許容範囲かもしれないが、回線の都合で4対1の試合とかになると目も当てられない