城下町のダンデライオン

 特殊能力を持ちながら庶民的な生活をしている王族一家の選挙活動という、なんかこう既存作品の通った道を頑張って避けた結果生まれたような設定ではありますが、のんびり見る分には良いアニメでした。
 どう見ても血縁関係無さそうなくらい皆髪の毛の色が違ってるんですが、作中の表現を見た限りだとパパは完全にママ一筋だった様子。これはもう髪の色は遺伝とは関係ない世界観だと断定した方がいいかもしれん。
 この世から悪意が完全消失したかのようなすんごくハートフルな世界観には面食らいました。いい人しかいねえ。悪事も起こらねえ。ザ・平和。
 ブラック・ブレットとかの真逆って感じですかね。ここまで平和なら政治もだいぶ楽に進められたりしそうです。同時期にシャーロットなんてアニメがやっていたのもあって一つだけ空気の違うアニメになっていた気もします。
 随所に近親婚を想起させるネタが挟まっていて、結構やばかったです。佐藤さんの存在が無かったらほぼパーフェクトに近親モノでした。兄弟姉妹皆お互いのこと好き過ぎでしょ。
 とにかく微笑ましさだけのアニメだったので人気もそれほどではなかったようですが、不思議と見続けてしまうアニメでした。
 見守りたい、と言い換えることさえ出来るかもしれません。
 キャラクターは茜様と輝君が良かったです。