アイドルマスター シンデレラガールズ
得体の知れないイマイチ感が残った。
楽しいには楽しいアニメでしたが、それは学芸会や授業参観で我が子を見守ることの楽しさに近いものだったかもしれません。
全体的にオチの弱さが目立ったというか、「え、それで問題解決しちゃうんだ」みたいな拍子抜けさせられる展開が多かったです。
心理描写や時計描写は凄く丁寧で良かったんですが、後半になってくるともたれてくるような重さがありました。言い換えればクドかった。
常務がポエム連発し始めたあたりなんてもう恥ずかしくて見てられませんでした。見てられないっていうか、理解を阻害するような無駄な比喩表現ばかりで困りました。仮にも役員ならもっと簡潔に情報を展開して欲しいと思います。
そもそも常務だけでなくて、よくわからん比喩表現が多々見られたアニメだった気がします。比喩は連発されると形を見失います。
言葉じゃなくて、あくまでも画で状態を伝えようとするその心意気は買いたいところですが、ストーリー自体が単純だったのでなんかもったいないなあという印象が強いです。
特段悪いアニメというわけでもないんですが、凡百のアイドルアニメに埋もれる程度のアニメだったかなと思います。
あと、神崎蘭子の邪気眼台詞がイマイチ気に入りませんでした。神崎蘭子は元々好きですが、ゲームと比べてだいぶ台詞回しがチープになっている気がしました。チープというか、直接的というか。別にみりあちゃん介さなくても普通にわかれよという気がします。
というより、全体的にキャラクターに違和感を感じることが多かったです。ゲームのアニメ化なんて大抵そんなものかもしれませんが、残念に思うことが多かった。
うーん、どこを思い出してもイマイチな印象ばかりだな。
好きなキャラクターがあまり出てこなかったのもある。
小さな不満が25話分積もった結果がこの文章なので、10話くらい前に書けば全く真逆の感想になっていたかもしれない。
最終話のここぞという見せ場のダンスシーンで静止画が連発したのも印象が悪い。総集編(特別編)の回数も多く、結果的に10月中旬になってようやく完結した。
イマイチ。何度でも言うが、イマイチ。そんなアニメでした。