F完おもすれー

スパロボFの完結編をようやく入手した。
やっぱり面白い。面白すぎる。

ゲームバランスはこれから崩壊していくとして、しかし概ねシステム的にはα以降のスパロボよりもしっかりしているようにも思える。
Fに限らず、ウィンキースパロボは基本ダメージ算出式が最近のそれと違うので遊んでいる感覚が別物。
とにかく数値遊びが楽しい算出式。攻撃力を500上昇させたり、地形適応を考慮したり、気力を20上げたり、それだけで得られるダメージ量が一気に増加する。これも一種のインタラクティビティか。自分が行った行為以上のものが返ってくるのはとても気持ち良い。

戦闘カットも出来なければアニメーションだってヘボい出来だが、あっさりした内容が逆に良い。
最近触れてみた新世紀勇者大戦がどーも合わなかったのは、あちらは「あっさり」というか「もっさり」したゲームになっていたからかもしれない。いまひとつテンポがつかめないんだな。

その点Fはとてもテンポが良い。
「移動→攻撃→ダメージ与える→反撃→ダメージ受ける→移動」
というループ内の要素一つ一つが比較的短い時間で行えるのが良いんじゃないかと思う。思考時間の長さがそのままプレイ時間の長さにつながり、「自分が失態しなければ楽勝で勝てる」という絶対的な根幹があるゆえ、ストレスを感じる機会は少ない。
まあNPCのアホさ加減には腹も立つけど。

正直、Fは始めるまで「F信者うぜーなー」ぐらいの印象しかなかった作品だったりして、まあそんなに良い印象は無かったのだけど、こうして遊んでみたら自分の遊んだスパロボの中でもトップクラスに面白いと感じるようになった。

そもそもF自体がギリギリのバランスの上で成り立ってるゲームだから、その上で綱渡りする行為そのものに楽しさを感じるのかもしれないな。

上手く立ち回ることが出来れば勝てるし、下手なプレイは身を滅ぼすだけという。
そんな本来ゲームがあるべき姿に意欲的に近づいたスパロボが、このFなんじゃないかと思う。

下手なプレイヤー、弱いユニットへの救済措置も悪くはないけど、こういうスパロボもこれはこれでアリだよなあ。

思えば、「ストーリーがどうか」ぐらいしか語りどころが無かったからな、OGsにせよ、第三次αにせよ。
なんとなくゲームらしい話をしたくなるような、そんなタイトルだなあと思う。Fってのは。

アニメを見るような感じで遊ぶのが最近のスパロボで、ウィンキー時代は普通にゲームやってる感じ。
同じスパロボの名を冠していても、中身はほぼ別物と見て良いかもしれないなぁ。
やってることはほとんど変わんないんだけどね。しかし得られる快感は別物。

つーことでOGsは中断。
やっぱFおもろいよ。