日本語版Twitter

Twitter日本語版公開しました

Twitter日本語化計画を進めてきた@twjさんの努力が実ったところだろうか。公開して、これからが本番なのだけど。
最近Twitterを始めた方々には何がなにやらな事態だと思うが、詳しくは「日本語版Twitterサイト開発ブログ」もしくはその中の人のTwitter@twjでも見てもらえれば良いかと思う。
(自分の周りじゃついったーやってる人あんまりいないけど。つか、フォロー増やせばいろいろ情報が得られて便利だからもっとフォローしようよ!)

しかし企画について聞かされたのも去年の話になるのかー。
日本でTwitterが流行り始めたのも去年の4月頃だったと思いますが(当時は遠くから眺めてるだけでした)、それから1年で日本語化されたことになるんですね。

日本でも類似サービスがいくらか出回っていたように思うけど、そっちの方に傾倒しなかったのはやはりTwitterミニブログ系のサービスでは一番栄えているからなのだろうか。

よくはわからないが、未だに過疎ることもなくにぎやかなタイムラインを眺めることが出来るあたり、一過性のブームではすまなかったんだろうなー。


■実際日本語版を使ってみて
ヘルプとか何から何まで日本語化されててとてもありがたいなーと。
私自身が基本、英語は大嫌いな人間なので、長ったらしい英文を訳す手間を省いてくれたあたり、あー助かるなーという印象です。

ただ、いくらか混乱を招くようなややこしい表記も見られたように思う。
言い回しとしてなんだか変だなーと感じるような表記。
Twitterで発言する人にはくだけた表現を使う人が多いせいか、そういった雰囲気に合わせて日本語化したように思える訳が多い。

「Follow」という表現はそのまま「フォロー」だけど、「Remove」については「解除」とか「削除」になっていたりと、訳が安定していないのもなー。
ただ個人的な話、「解除」という表現は実に良い感じだと思う。
Followを外すという行為を「嫌い」の意思表示と勘違いする人が結構いたみたいなので(今はどうか知らんが一時期そういうPostを見かける機会がいくらかあった)、本当の意味でもっと気軽なサービスとなるためには、Removeという言葉に染み付いたマイナスイメージを払拭するのも一つの案だと思うので、今回のように表現がガラッと変わるのはアリかもしれない。

あと、日本語版使ってたら上の方に広告が出てくるのよね。
むしろ広告がなかった今までが異常だったのかもしれないけど、とても違和感を感じるところ。
既にTwitter上でも議論のようなものがいくらか見られるし、これについてはおいおい変わって行くのだろう。訳も含めて。


■しんきゆーざ
とはいえこれで新規ユーザーなんて来るのか?って感じではある。
自分の感覚で物言わせてもらいますけど、英語版の方が感覚的にわかりやすい表現だったので、だから英語嫌いの自分でもTwitterを始めることが出来たんですよね。
ヘルプとか見なくてもなんとなくで理解できるあたりがTwitterの強みだったと思う。Twitterに限らず、優秀なサービスというものは言語の問題を軽く乗り越えることが出来る。

高校1年レベルの英語の知識があればあとは英文を訳すような必要もなかったわけで、「英語だからはじめにくい」という人なんて都市伝説としか思えなかった。
俺も英語は大嫌いだけど、英語嫌いでも問題なく使えるように設計されてると思うんだよなー。ある程度の単語知識があればなんとなくで使えるし。それに、日本語のWikiとか検索すればいろんなところで解説がされている。Wikiである必要すらなく、既にはてなダイアリーを中心として何十何百というTwitterに関するエントリがWeb上にアップロードされている。
情報過多ともいえるぐらい、Twitterに関するお話はどこにでもあるのだ。

それでもとっつきにくい人こそこれからの新規ユーザーとして見込める人だと思うのだけど、今回の変更ではまだまだ彼らを取り込めるような変更にはなっていないように思う。

日本語化することで一番に変わったことが、「ヘルプが読みやすくなった」「広告が登場した」ということではあってほしくないなと。

「日本語化したいから日本語化する」じゃダメで、「どんな結果を得るために日本語化するのか?」ということがまだ見えてこないあたり、成功したとも失敗したともいえない状況。
物を作るときは全部その辺から入ると思うんだけど、作り終えることは結果ではないし成果でもないのです。先にある目標が達成されなければ意味がない。

完成して公開して、ホッと一息ついたこれからこそが、一番たいへんなのではないかと思う。

ということで頑張ってください@twjの中の人々。