ゲームアーカイブスにゼノギアス

PLAYSTATION Store:ゼノギアス

何気にスクウェアRPG初参入?
バーチャルコンソールの方が先にいろいろ来るかと思っていたら、ゲームアーカイブスが先に大物で先手をうったようにも見える。ていうか価格的に見てゲームアーカイブスはおいしすぎる。
600円は安すぎだよなあ。

ゼノギアスは自分も好きなゲームで、特に中高生とかには結構お勧めなんだよね。

まあ思い直せばいろいろ粗の目立ったゲームなんだけども、独特のカメラワークによる演出とか、わけのわからないオープニングとか、当時のRPGどころか今見てもどこか珍しさを感じる演出もろもろで未だ愛されているゲームじゃないかと思う。

システム的にはどこまでもめんどくさいんだけど、しかしながらバランス的にはいくらかのポイント以外は詰まないように配慮がなされていて結構丁寧なゲームじゃないかと思う。しかし問題はそのいくらかのポイントで、やはり「未完成品」と言いきる人の気持ちもわからんでもないなーというところ。
終盤の紙芝居は結構肯定的なんだけど、一部のバランスについてはどこか疑問を持つ。ひたすら見にくいマップでジャンプアクションさせたりとかもうね。慣れりゃなんてことはないが。

噛めば噛むほど味が出てくるゲームは世にいくらでもあるけど、50時間越えるゲームを何周も遊んで面白さを掴んでいくゲームは稀だと思う。
本当は、それを一周で理解できるようにしてやるのがまともなゲームを作るということだと思うんだけど、当時時間の余りまくっていた自分にとってはそういう周回プレイ前提のデザインもろもろ含めてかなりツボだった。

一周目は特に感想もなく、ふとしたきっかけでやり直した二周目で一気にハマり、三周目ではそれ以上。4周目はまだやっていなかったように思うが(記憶違いかもしれんが)、こんな感じで周回プレイを重ねた分だけ楽しめる、稀有な大作RPGじゃないかと思うのよね。
これを大作として世に出したあたり、当時のスクウェアは相当イカれてる。

時間のある中高生のうちに抑えておいてほしいRPG、とも言える。
多分当時時間の無かった人にとってはなんのことはない凡ゲーだと思うし、一周だけして適当に満足した人も多いだろう。侮るな、本番は二周目からだ。

二周目以降で攻略法わかってる状態だと面白いんだよなぁ。
エーテルダブルを人数分揃えずしてゼノギアスの何を掴んだといえるか。
過程こそ作業だがそれこそがRPGというものじゃないか。

しかしCERO「D」指定(17歳以上対象)とはまた思い切ったレーティングだなぁ。
自分は中高生向けだと思うんですよこれは。
まあDぐらいなら中学生でも買えるから問題ないとはいえ。


それにしてもXboxLIVEアーケード、バーチャルコンソールゲームアーカイブス。どれも狙ってる層が違う感じですね。
個人のスタイルに応じてハードを選ぶ時代とでもいうか。
ハード論争が起こるのもどこかしかたない気がする。