いつまで続くものやら

ライオットアクト
 なんと言われようと自分にとってXbox360はこのゲームが無いと始まらない。多分このゲームが無かったら今の段階で買っていたとも思えない、それぐらい当時の自分には魅力的に映ったゲーム。

 このゲームはGTAのような箱庭世界を歩き回って、社会に害なす悪者を皆殺しにしちゃえーきゃはははみたいなゲームで、いくらか善行じみているとはいえ人に見せたら多分GTAの別バージョンと誤解される可能性だってある。ペナルティこそあれ、市民だって問題なく殺せるわけだしな。

 が、このゲームのキモはそこではなく、主人公の「超人的能力」にある。超人的〜といっても別にビーム撃つとかそういうのじゃなく、単純に身体能力が異常に高い。それだけ。

 序盤こそ凡人を鍛え上げてさらに次元を2つ超えた程度の能力でしかないが(それでも凄いことだが)、しかしプレイして鍛え上げていくと最終的には少年漫画に出てくるぐらいの超人的跳躍力、超人的腕力、超人的格闘能力、超人的爆薬取り扱い能力(変だが実際爆風の威力が上がるから面白い)、超人的自動車運転能力(笑)、などを手に入れることが出来る。
 この表現ですら、誇張が入ってないのだから凄い。実際やってみるとその超人加減に驚きこそせずとも笑ってしまうことうけあいである。大真面目にギャグに走るあたり、センスが良い。

 このゲームにおいて跳躍力は特に光るものがあり、最終的には平気で人間数人分もの高さを跳ぶことが出来るようになるわけだが(まさにマリオ)、その跳躍力を駆使して箱庭世界を散策するのが実に面白い。もはやこのゲームの見所は何よりも散策だ。
 人によってはただの残虐ゲーにしか見えないかもしれないが、悪者をぶっ殺すのは別に特別な意味を持っていないのでそこへの言及はナンセンス。それよりも目にするべきは、現実では達成不可能な能力を駆使して、「ただ散歩できる」ことなんじゃないかと思う。

 もちろん散歩中にヒットチームに襲われることもあり、そうでなくても悪そうな奴らがいちいち絡んできたりしてどことなくギャグ全開なんだが、そんな世界観も含めて、当時の自分には他の何よりも魅力的なゲームに見えたものです。

 で、ようやくプレイできたわけだけど、やっぱり面白いわ!
 箱庭散策なんてモロ俺のツボを突いたジャンルなんだが、そこに高低差が絡んでくることで更に趣き深いものになった。

 北から南へ、東から西へ、だけではなく、下から上へ(よじ登り)、上から下へ(飛び降り)という文字通り別ベクトルの遊びが提供された。このゲームは他に無い魅力を持っていると思う。

 続編、出たら良いんだけど、出さないという話だからなぁ。このゲームぶっちゃけGTAより好きなんですが

 男なんて逞しくなきゃダメだよ。



テイルズオブヴェスペリアの体験版遊んだ
 2分で落ちてきたよ早いわー。容量が少ないから当然とはいえ、一歩も家から出ることなく最新ゲームの体験版が2分で手に入るのか。

 まあそれはともかく本編。

 内容としてはシンフォニア系列のテイルズそのもの、またその正当進化。
 チュートリアルが無いのが実に惜しいんだが(戦闘中にスタートボタンを押せばボタンの意味確認ぐらいできるが当然物足りない)、従来のファンならとりあえず動かすことぐらいなら出来る、そんな感じ。
 気をつけておきたいのが、Xbox360だと決定ボタンがPS2でいうところの×ボタンに相当する位置にあり、テイルズオブヴェスペリアもまたその仕様をなぞっているのだが、これ、「テイルズ目当てで箱○買いましたー」なんて人は戸惑うんじゃないかなと。
 洋ゲーとか人並みにこなしてきた人なら別に目新しくも無いことなんだが、テイルズはじめ日本のRPGを基準に考えると、誤操作が増えそうな気もするなぁと。
 まあその辺は自分には関係ないんだけどね。

 体験版では、最後にものっそい強いボスがいて、シリーズファンであるか否かを問わず苦戦させられる。かくいう自分も「はははやってみれば意外とちょろいもんでしょ?」とか思って攻めていったら余裕で全滅させられた。

 しかし二周目(悔しいから再挑戦した)はむしろ余裕で勝てた。これはネットでシステムとかおさらいしたからというのが大きいんだが、終わってみれば面白いバランスだった。

 「フェイタルストライク」という特殊操作があるんだが(詳細は省くが決まればたいへん気持ちの良いシステム)、これとオーバーリミッツを駆使すれば一気に戦闘が楽になる、というよりボス級の敵と対等以上の関係に持ち込むことが出来る。
 そのまま一対一で当たると相手のバカ高い攻撃力で回復が追いつかず、しかも攻撃も大きなダメージが与えられず、守り一辺倒になってしまいとても勝てたもんじゃないんだが。ここでプレイヤー側からシステムを駆使してやると一気に楽になる、この辺のさじ加減が面白いなと思った。

 言ってしまえば、システムを理解するかしないかでほぼ別ゲーになる。テイルズってそもそもからしてそういうゲームだったように思うんだが、何故開発者の人らはチュートリアルとか入れなかったのか、理解に苦しむところ。

 いや残念なんですよホントは。
 確かにこの体験版は面白い!良いもの作った!と諸手を挙げて賞賛したいんだけども。
 やっぱこんな複雑というか気付きにくいシステム搭載しといて、しかもそれを理解しなきゃゲームバランスがまるで別物になるというのに、チュートリアルすら搭載してないなんて、バカじゃねーの?
 という感想もあるわけで。

 正直悔しい。面白いのに、一部の人には「クソゲ」「クソデモ」とののしられて、ネガキャンも混じっているかもしれないがしかし実際合わないと感じた360ユーザーは多いようで。んーもったいないなと。

 相変わらずテイルズファンしか見てないというか、こういう閉鎖的なところがJRPGらしさなんすかね。せっかく面白いんだから、もっとこの面白さを広めるための努力をしてほしいんだけど。
 どーもバンナムのゲームって、全体的にそういうところがしっかりしてない気がするな。ファンからの搾取しか頭に無いメーカーというのはわかっていたが、今回は特にもったいないなと思った。


■平日に8時間ゲームなんて久しぶり
 昨日はたまに休憩を入れながら8時間。今日は今日でそれなりに遊んだ。
 ハードを買った直後なんてみんなこんなもんだと思うし、酷い人はこの倍以上行くのだろうが(そういう人にはもはや平日もクソもないと思うんだが)、自分がここまでゲームばかりしたのは随分久しぶりだと思う。

 はっきり言って、最近、いやここ1年ぐらいは全然ゲームやってなかった。ネットなど他のことに興味が分散してしまったのも原因としてあっただろうが、一番の理由はやはり所持ゲーム機に対する不満にあった。
 楽しめるんだが、物足りない。それもそのはずで、5年間も同じハードを現役として稼動させるのはちょっと無理があった。小学生の頃、同じく5年間SFC一つで乗り切ったんだが、今と同じくとても耐えられたものじゃなかった。

 何度でも言うけどやっぱりXbox360は買ってよかった。
 良いハードです、皆さんもご購入を検討ください。