Too Humanの体験版を遊んだ

 日本語版来てたので遊んでみた。
 んー、もっさり。いや、もっさりとは違うな、ただアクションゲームになりきれていないだけで、アクションRPGとしてはこんなものだと思う。むしろ、アクションRPGというジャンルでいうなら軽快に動く方じゃないだろうか。

 全体的に漂うゴッドオブウォー臭とか、最近の洋物アクションはこういうのが流行りなのかなぁ。物語は最初からどこか突き放した感じがして、良い印象はそこまでなかったり。ゆーて洋ゲーの序盤ってこんなものか。よくわからんけどなんとなく雰囲気かっこいいねという感じ。

 アクションRPGなので、経験値からスキルの成長を自分で決めたりとか、装備品を手に入れればそれを装備して強化したりとか、抑えるところはいろいろ抑えていて、見た目とは裏腹にRPGらしいゲームとなっている。日本人受けを意識してるのかもな。

 ただ、アクションRPGとしてみるなら、日本でもこの手のゲームは多く出ており、新鮮味は感じない。まあ序盤しか触れられないのでこれだけではなんともいえないところではあるんですが。アクションRPGって、操作に慣れ、一部のアクションがアンロックされ、さらにレベルが上がって来た中盤が一番面白いと思うのですよ。序盤だけではまだなんとも。

 このデモでは操作がとにかくやりにくくて。右スティックを傾けることで通常武器を使用することができるんだけど、これがもう慣れない慣れない。そりゃそうだ、右スティックなんて多くのアクションゲームじゃあ視点移動に使うことが多いんだから。
 サルゲッチュなど似たような操作体系のゲームは知っているしプレイしたことはあるが、それでもこの操作は慣れるまで時間がかかるというもの。

 ただ、適当に右スティックをがちゃがちゃやってるだけでも敵がばしばし倒れていく様は痛快だったな。追撃とか決まっていくようになればさらに楽しくなっていく。この追撃もモロにゴッドオブウォーを意識していて笑えるんだが、アクションRPGにしては軽快に敵をびしばし倒せるので、これはこれでなかなか趣深いんじゃないかなと。

 惜しいのは細かい演出面についてで、例えば視点移動。視点移動はLBボタンでカメラが正面を向くことで従来のそれの代用となっているんだが、この演出の無粋なこと無粋なこと。振り向くっていうか、パッと画面が切り替わって、視点移動というよりカメラが瞬間移動したみたいで気持ちが悪い。
 他にも、音楽が切り替わるタイミングとかもなんか気が利かない感じ。特に気になったのがメニューに入ると音楽が切れるところとか。せっかく良い曲でテンション上がってるのに、メニュー入った瞬間ブチッと切れるのは水を差されたみたいで気分が悪い。他にも戦闘開始の瞬間よりちょっと遅れて曲が流れ始めるのも上手く気分が乗れない感じ。
 表示される文字も小さいよねー。読めないこともないんだけど目が悪くなる。あと、装備品とか手に入れたらそれだけ大きい文字で表示しても良いんじゃないかなと。RPGなんだから、装備品を手に入れたときの喜びはもうちょい大事にして欲しいなぁ。キャラクターの直接的な強化こそがRPGの醍醐味の一つなんだから、そこは強調してよと。気付いたときには新しい武器を手に入れてましたーなんていわれても、何の感動もないわけで。

 あんまり日本のゲームをマンセーマンセーするのも好きじゃないんですけど、まだまだ、アクションRPGを作るのは日本の方がこなれている印象を持った。グラフィックは美麗だし、基本シームレスで進行して、戦闘はド派手と、面白そうな要素は多くもっているのに、細かいところで不満が。

 とはいえつまらないわけじゃなく、やっぱり面白いんですけど。面白いんだけど・・・なんか物足りない。Gears of Warと肩を並べるようなタイトルではないんじゃないかなーって。

 でもこれは序盤の話なのでね。派生技とか増えてスキルを獲得しまくってーみたいな、そんな感じで面白要素が増えてくれば、中盤以降ガラッと印象が変わる可能性もあったりするかも。