ストライクウィッチーズを見た

 パンツアニメかと思いきやケツ見せアニメかと思いきやおっぱいアニメかと思いきや湯気と太陽光自重しろアニメかと思いきやガチ百合アニメかと思いきやなかなかどうして純粋に面白いアニメだった。不覚にも泣きそうになったシーンが多数。王道なつくりでわかりやすく、時に熱く時に切なく時に温かいような、そんなシーンがたびたび見られた。
 結局のところ「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」なんてフレーズは、オタ一本釣りを狙うあざといフレーズではあったものの、期待に応えるべく全編通してカメラアングルは基本ケツ寄り、という潔さには心打たれるものが。無駄に一貫性があって笑ってしまえるのだが、まさにそこは笑うところであり、本当に見せたかったものはもっと別のものなのかもなあ。
 このアニメ、光っていたのがテンポの良さ。余計なものがごっそり削ぎ落とされててスッキリ見られるのが、逆に新鮮だったな。見た目こそオタク向けなものの、エロ要素抜きで見るといろんな人に受けるアニメなんじゃないかと思った。深みだとか壮大な伏線だとか、そういうわかりにくそうなものが無かったので毎回気持ちよく見られた。そのくせ、全12話ながら内容がぎっしり詰まっているのもまた良かった。詰め込みすぎて未消化な伏線もあったものの、これはもうDVD買って二期へ向けて応援してくださいね、というメッセージなんだろうな。
 あぁ、百合アニメとしても楽しめた。俺はやっぱり百合が好きだ。女の子に女の子が重なってキャッキャウフフ。それ、すごく、いい。男キャラなどいらないのだね。
 物語中ではあくまでも「友情」という位置づけとしてキャラ間の関係が扱われていたものの、ねー、「パンツ」を「ズボン」と呼ぶ世界観ですからねー。友情の定義もあやふやよねー。いやいやごちそうさん。設定からキャラクターデザインまで秀逸なのでこれからもじっくり楽しめそうです。
 見た中で一番の好きキャラは誰だろうなあ、最初はルッキーニとシャーリーのコンビが凄く好きだったのだけど、回を追うごとにバルクホルンが好きになってきて、ああでもサーニャとエイラも良いなあと思いつつ、いやいやリーネもなかなか・・・とまあ悩み悩んだあげく「全員が一番」という情けない結論に辿り着いてしまった。
 ああでもバルクホルンは良いな、強いて挙げるとすれば彼女が最高だと思います。次点で幼女時代のサーニャとルッキーニがとてもよいです。
 DVDが売れたのも納得のアニメだった。