ジンルイダー

 Gears of Warを難易度カジュアルでクリアした。2じゃないよ!1だよ!
 7月に購入したゲームにもかかわらずクリアまで4ヶ月ほどかかってしまった。別に異常に難しくて詰まってたとかいうのじゃなくて、重たすぎたというかなんというか、疲れるんだねこのゲームは。一度始めると病み付きになるんだが、一度やめると再開するのがちょっとたるいというか。
 「Gearsは常時メインディッシュが出されているような感じ」と誰かがいっていたような気がするが、まさにそんな感じで。グラフィックといい演出といい、常時最高のものが出てくるのでAct一つ終えるころには吐きそうなぐらいお腹いっぱいになっている。そして、出てくる「最高」は常に更新されていく。スゴイものを体験したと思ったら数チャプター後にはもっとスゴイものを体験させられるため、たいへん重たい。しかしそれだけに面白いゲームでもあり、むしろ必要以上の「面白い」に襲われるゲームでもある。スゴイとか、面白いとか、そういうゲームを遊ぶ際に浮かんでくるプラス方面の感動が集まって構成されているゲームとでもいうか。
 それだけに重たいゲームでもあるんだけど、やっぱり次から次へと押し寄せてくる感動の波には逆らえない。重い重いと言いつつも、遊んでいるうちに気がつけばいつのまにか1Actが終了していたりして、あっという間だ。スゴイスゴイ言ってる間にもゲームは進行していき、プレイヤーには感動を味わう時間も十分には与えられない。それについての是非はあるだろうが、これはもう良い悪いじゃなくて、Gearsとはそういうものであり、これこそがGearsなのだろう。と解釈すると、妙に納得がいった。
 カバーアクションの洗練され具合には、物語を進めていくごとに感心しきりだった。自分が上手くなればなるほど、どれだけこのゲームのカバーアクションがカッコよく、素晴らしいものであるのかがわかってくるんだね。これもまた一つ面白い独自のレベルデザインとも言えるのかな。上手くなればなるほどマーカスはどんどんカッコよく動くようになるし、逆に死ぬときは動きの拙さからカッコ悪く映る。キャラゲーの本懐ってここにあると思うんだよなー。主人公がカッコよく映らなきゃ(ゲームの方向性にもよるだろうが)キャラゲー失格だし、そのカッコよさに最初から最後まで説得力を付加してくれているこのGears of Warは立派な良キャラゲーだと思うわマジで。
 特にベルセルクやラーム将軍との対決はどれも鳥肌物だった。相手も強くて恐ろしいんだが、培ってきた技術でどうにかなりそうな、そんな頼もしさがあるのよねこのゲームのマーカス・フェニックスというキャラには。いちいち頼もしいし、その頼もしさの演出がプレイヤーである自分の技量に依存してくるので、ゲームを遊ぶ者としてとても気持ちが良い。
 とにかく遊んで良かったゲームだわ。360所有者の多くがプレイ経験のあるタイトルで、今さら感もあるとは思うが、今一度プッシュしたくなるようなゲームだと思う。
 さて、Gears of War2の日本版はまだかなー。2は日本じゃ出ないと噂されているしMSKKもだんまりだしクリフBも乗り気じゃないっぽいけど・・・で、出るよね・・・?