アイドルマスター relations

 随分今更だがアイドルマスター relationsを読んだ。どうも俺が今住んでる地域はアイマス的にアウェーらしく、最近話題のブレイクはもちろん、どこに行ってもアイマス関係の漫画が見つからない有様、あるいは見つかってもゼノマス本だったりと散々な光景が広がっている。なぜ入荷しないのだクソ本屋どもめ。などと思い続ける日々を過ごしていたのだがようやく書店でこれを発見したので購入した。で読んだ。
 うーん、これ、美希じゃなくね?
 正確に言うと美希のようで美希でない美希というか、美希にかすったようなキャラクターだねこれ。ところどころで違和感を感じてしまった。1巻から常時覚醒美希だったとしても何か違う。一言で言うとクレバーすぎる空気読みすぎる。美希は確かに賢い一面を持ってはいるし天才肌だが、もう少し馬鹿だし空気も読めないだろー基本は。やはり終始美希を主軸にして話を進めていくにはこれぐらいの改変も必要なのだろうか。1人の美希ファンとしては納得がいかないところだ。美希以外は割と原作どおりなのにね。特に千早は良かった。俺は千早も好きだ。
 ただ千早主体の物語として見ていっても、やはりそこでも美希が絡んでくるので違和感が常に付きまとう。こういう最初から最後まで良い子な美希も悪くはないが、もう少しワガママ成分が欲しかったよ。
 探し回った割には、それほど楽しめなかった漫画だ。他のアイマス漫画は好きなんだがね。
 美希が主人公と聞いて美希方面で期待したのがマズかったのかなあ。反面、もう一人の主人公である千早は、凄く丁寧にかつ原作に忠実に描かれていたな。千早も好きなのでそれはそれで良いのだけど。
 巷じゃもの凄く高評価なこの本、高評価の理由がわからんでもないんだけど。面白いよ確かに面白いんだけども。最後まで違和感に邪魔されたな。
 ネット上の感想を漁ってみた限りでは、俺みたいに違和感に邪魔されて楽しめなかった人は少ないようなので、これは特別な例なのかもしれないな。ていうか、みんながみんなこの漫画を賛美しているので俺の感性は相当にズレているのかもしれない。ここまで俺の感想が他の人とズレたのは久々だ。
 それでも俺はユアメッセージとか角川から出てたやつの方が好きだなー。下手すりゃアンソロの方が好きかも。
 まあこういう人もいるよということでひとつ。別に嫌いってわけでもないですけど、巷の評判ほど楽しめもしなかったな。