VANQUISH デモ

 配信されていたのでやってみた。


 国産のTPSでここまで面白いものって過去にあったんだろうか。頭一つ抜けたような出来のよさを感じました。
 ブーストやスローモーションなど、プラチナゲームズらしい緩急自在のシステムがいい感じに組み込まれていて、ちゃんと独自のゲームシステムとして成立できているあたり、なんだ日本のアクションシューターも捨てたもんじゃないなと思いました。最初の方は


 惜しいことにボス戦がダルかった。遠いチェックポイント、代わり映えのしないルーチンワーク、突然割り込んでくるQTEなどもアレでしたが、なにより撃ってて楽しくない。ロボットを銃撃で倒すのってあんまり楽しくないんだねえ。
 またギアーズライクな操作性ゆえどうしてもギアーズと比較してしまう。正直、両者の間には慣れているか否かで収まりきらないほどの決定的な差を感じました。ところどころが荒い。
 比べるのは酷だと思うんだけど、やっぱり意識してたでしょうと言いたくなるほどに似ている。似ているがゆえ粗ばかりが目立つ。


 あと、割と難しいゲームだと思う。カバーにダッシュにとさまざまな操作が要求されるうえに、「これさえやっとけばオッケー」みたいな安易な選択肢も無く、ノーマル難易度でも生き残るのが大変。とりあえずカバーをしていればだいたいの攻撃がかわせたギアーズとは似て非なるゲームで、ヴァンキッシュの方はカバーしていても敵の攻撃が直撃して死ぬことがありました。もしかするとギアーズの方がカジュアルかも。
 正直つまらなかったボス戦も、操作に慣れてくると面白くなるんじゃないかと思います。ミサイルをブーストでかわすのは楽しかったし、理不尽とも思える「カバー中に正面からレーザー撃たれて即死」みたいなのもうまく処理できるようになれば、また楽しさは広がるのではないかな。
 「撃つゲーム」というより「避けるゲーム」なのかもしれない。


 いずれにせよこういう国産TPSが出てきたのは喜ばないと。
 粗はあるものの、単に「速いギアーズ」とくくれるほど没個性なゲームではないね。