Trials HD
鬼はいたよ、そこかしこに。
このゲームは2D操作のバイクアクション、とでも言えばいいだろうか。
とてもシンプルなゲームで、できる操作はアクセル、ブレーキ、体重移動のみ。他にも自爆に等しいジャンプボタンもあるが、メインとなるモードではあまり使うことがない。
また見た目こそ3Dだが、プレイヤーキャラクターの奥行きへ向けての移動が考慮されておらず、実質2Dのゲームとなっている。
一言で表せば「ひとり障害物競争」で、上述の操作を駆使して様々な障害物を乗り越え、ゴールを目指すのが目的。
体重移動とアクセル操作により実現されるバイクの挙動がとにかく繊細であり多彩で、操作方法こそシンプルながらあらゆる局面を打破することが可能。
しかし挙動が繊細ということはそれに対応する操作もまた繊細なものが要求されるわけで、初見では対処できないほどの絶妙な操作が必要になってくることもある。
また途中、チェックポイントが設けられており、サクサク再挑戦ができる。全ステージクリアを目指すのであれば、失敗を恐れずトライ&エラーを繰り返して行くことが必要。
500回のリトライ、あるいはタイムが30分を越えるとゲームオーバーとなる。
序盤はクリアを目指すだけならとても易しい。またミス回数やタイムに応じて異なる種類のメダルが報酬として貰えるのだが、ゴールドメダル程度であれば辛抱強く遊べばどうにかなる(白肌基準)。
しかし中盤以降はメダルを選ぶ余裕が無くなるほどに難易度が上昇していき、最難関のEXTREMEレベルではこれぞ鬼畜といわんばかりのギミックが満載である。
そう、EXTREMEは鬼が住んでいる。
非生物でありながらやつらはまさしく鬼。
クリアさえも困難。
そもそもクリアできない助けて。
はじめ多くのプレイヤーは、500回のリトライ制限、30分の時間制限を緩い仕様だと感じることだろう。
しかしEXTREMEは彼らの甘い心構えを粉砕する。
とにかく終盤はマジでムズいです。一応最終ステージまで到達はできましたが、現在最終ステージで詰んでます。ェィイ怖いェィイ怖い。
このようにプレイしてみるとその難しさばかりが印象に残りますが、簡易な操作により多彩な挙動が実現でき、個性的なステージが多数用意されており、タイムやスコアを気にして遊ぶとなお楽しい。
飛び抜けた斬新さこそありませんが、とにかく優等生な内容で、LIVEアーケードの中でもトップクラスに優秀なゲームだと思います。
マジオススメなゲームです。
時折、発狂するほどに難解な場面がありますが、やはりこういうのは乗り越えた瞬間が格別です。
「ゲームが好きで良かった」と、素直に思える瞬間だと思います。そしてメダル獲得にまで及ぶと果てが無いから恐ろしい。
シンプルでありながら、これほどやりごたえのあるゲームは無いと思います。