スーパーマリオギャラクシー
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2007/11/01
- メディア: Video Game
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テーマがしっかりしていた素晴らしいゲームでした。
とにもかくにも「重力」一点押し。重力を持った小さな星々をジャンプやギミックを駆使して渡り歩いていき、ゴール(パワースター)を目指す、そんなゲーム。
重力を持った星々は従来の「浮き島」とは全く異なる性質を持っており、言葉で表すと変な感じではあるけど「裏に回る」ことができる。「足場」とは異なるので、もう本当に純然たる「惑星」あるいは「衛星」と呼ぶのが手っ取り早い感じ。
操作感はなんとも絶妙で、細かいことを言えば視点移動が思い通りにできなくてクソだなと思いましたが、それ以外は物凄くしっくりくるものになってます。こんなゲーム遊んだこと無いのに、昔から知っていたような遊び方ができる。まあ、これはマリオ64から大して操作方法が変わっていないというのもあるんでしょうけど、あまりに自然に遊べたものだからびっくりしました。さすがに最初は重力の方向が変わるのに慣れませんでしたが、数ステージも遊べばコツが掴めたように思います。
マリオシリーズに限らず任天堂ゲームは「慣らすため」のレベルデザインが本当にしっかり作られているなあと、毎回感心します。
このゲームはアイデアももちろん素晴らしいのですが、このアイデアがゲーム上で実現するってのが凄いです。
なんかもう遊んでてわけわかんなくなるんですよ、これ。マリオを支える重力がコロコロ変わるもんだから、プレイしていて混乱してしまう。こんなもんデバッグ時とかカオスだったんじゃないでしょうか。よくこんな、混乱することこそあってもロジック通りに美しく動くものだと感心しました。
あと、あんなにグルグル世界が動き回るのにも関わらず、なぜか酔わない。疲れたように感じることはあっても、酔わない。これはなんでなんでしょ。すげえ。
3Dのマリオは64以来でしたが、そもそも「3Dのジャンプアクション」と呼べるゲーム自体この10年間では遊んだ記憶がほとんどありません。2DならN+とかスプロージョンマンが印象的ですけども、3Dはあんま記憶にないです。
そんな中、正当な3Dジャンプアクションのパッケージタイトルとして出たこのゲームはなんというか、出たことに意義があるのだと思います。
ただ、ジャンプアクションと呼ぶにはリモコンを振る操作(スピン)が必須項目になっているのは個人的にはマイナスでした。自分にとっては「移動とジャンプだけでクリアできる」のがジャンプアクションの理想像なので、ちょっとね。正直なところ「リモコンを振る」という操作に煩わしささえ感じました。
「マリオはジャンプアクションなんて小さなジャンルに収まらない」という意見もあるでしょうが、それを頭に入れてもスピン操作は無くても良かったかなと思えてしまいます。
ただ、そんな小さな不満は吹き飛ぶほどに、ステージは作り込まれており、ステージ数もまあまあ多くて、なによりギミックが超豊富。動けば動くほどに楽しいゲームです。これで操作感がいいのだから、アクションゲームとしてつまらないはずがないです。
難易度もなかなか手応えがあってやりごたえバッチリです。ていうか、ライトユーザーはクリアできるんですか?これ。普通にムズいステージはムズいです。1UPキノコの数が多めなのでゲームオーバーにはなりにくいものの、そんな簡単なゲームでもないと思います。これがクリアできるようになるまで頑張れるのであれば、十分その人はヘビーユーザーになりうるんじゃないかと思うんですけども。
あと、やたらとマリオ3リスペクトなネタが多かったように思いますが、個人的にはそこが超ツボでした。マリオ3は自分が遊んだゲームの中でも特別に好きなゲームなのでね。VC版もこの間買いました。
いやーめっちゃ面白かったです。当然続編のマリギャラ2も買います。
まだ取り残したスターがいくつもあるので、暇さえあれば完全クリアに向けて頑張ってみたいところです。それだけ頑張る価値が十分に感じられました。
ディスイズアクションゲーム。
こういうゲームが遊びたいんです僕は。こういうゲームこそがアクションゲームだと思うんです。
時代を嘆いてもしかたがないですが、だからこそ、Wiiを買って良かったなあと心から思います。