THE IDOLM@STER

 え、なにこの神(唖然)


 6話ぐらいまで見て、特別盛り上がらない展開、役に立たないプロデューサー、驚くほどつまらないギャグの数々に愛想が尽き、少々長い間距離を置いていましたが今更全話視聴。
 全話見てみると、ところどころで光るエピソードが点在しており、特にそれは1クール目終盤以降に集中していたように思います。今思えば10話くらいまではただのキャラの顔見せ回に過ぎなかった。
 あと、1クール目終盤以降はプロデューサーの失敗が目立たなくなったのもでかい。物語的には最後まで「いなくてもいいんじゃね?」って思えるほどに情けない面の目立つキャラクターでしたが、序盤こいつに耐えきれなくて視聴をやめた身としては、大分マシになったかなあという印象をもてました。明確な成長が見れなかったのは残念ですけども。


 序盤から盛り上がらないと感じていたストーリーや演出についても、これまた1クール目終盤以降に比較的力の入ったエピソードがところどころにあり、みるみるうちに引きこまれて行きました。特に千早回と終盤の春香回は涙無しでは見られません。永久保存です。
 振り返ってみるとギャグとかは寒いんですけど、泣かせにかかる演出をやらせるとものすごい気合の入りようでした。


 あとは何を差し置いてもダンスの作画。激しい動きにもかかわらず、作画は常に高いレベルで安定しており、愛を感じずにはおれませんでした。
 アイドルマスターにおいて、一番手を抜いてはいけないところとはいえ、手を抜きやすいポイントでもあったと思います。よくこれだけ品質を落とさずにいてくれたなと。
 劇中で使用される楽曲に絞ってみても、OPだけでも素晴らしいんですが、随所に挿入される挿入歌に毎回を締めくくる週替わりEDの選曲が素晴らしく、またここ一番のところで使ってくれて、余すことなくアイドルマスターを表現してくれていたと思います。


 終わってみると、ビジュアル、ダンス、ボーカル、といったアイドルマスターおなじみのステータスと、「団結」というテーマがアニメスタッフの技術と熱意によってまとめられ生み出された作品。それがアニメ「アイドルマスター」なんだと思います。
 とっても面白かった。


 ただ、雪歩の声は、まだ慣れないなあ…