アイドルマスター シンデレラガールズ
モバゲーのアイドルマスター。
自分はモバゲマスって呼んでます。
いやー面白い。面白くてついつい9000円ほどガチャガチャに使ってしまいました。多分まだ使ってしまうでしょう。
これ、すごいね。課金システムが完成されてる。仕事の合間にちょちょいっと遊べて、サクサクっとモバコインチャージして、ホイホイっとガチャガチャ。1から100までお手軽なのは凄い。
他のモバゲーのゲームもちょっぴりやってみたけど、どのゲームもこのモバゲマスとそう大きく変わるもんじゃあない。基本的にはガチャガチャ、合成、強化、バトル、作業の繰り返し。
感覚的には終わりのない双六。確実に進んでるんだけど、ゴールは無い。でも目指す道は一つ。やることも決まっているし、それを延々実行することに何の違和感も感じない。
それにしてもいつ終了してしまうかわからないサービスなのにもかかわらず、なんでこんなに形にならないものにお金を払ってしまうのか。
そりゃあもう答えは出ていて、金を払ってガチャガチャやってカードを手に入れることが底知れず快楽なんだよね。確実に金を払っていない人よりは上に立てるし、金を払える奴が強い。
「忙しくてゲームする時間はないが金はある」、そんな日本人には最高にウケのいい、現代らしいゲームの姿だと思います。
金をかけて手に入れたアイドルが、それまで手塩にかけて育ててきた初期メンバーを、初期ステータスで圧倒的に凌駕しているのにはもう唖然とすると同時に悲しくなりましたが。でもまあ、こうやって勝てなきゃ、「忙しくてゲームする時間はないが金はある」日本人はゲームをしてくれないんでしょう。
ゲームに対する常識を覆された気分ですが、これもまた新しいゲームの形だと認めなきゃいかんでしょう。
若干批判気味な表現を使いましたが、しかしこのゲームはとてもよく出来てると思います。面白い。
エフェクトは派手だし、収集要素が無課金でもある程度楽しめるように作られていて、その上で「金を払いたい」と感じさせてくれるのが前提にあるんだから侮れないんです。
それに、ここらの携帯ゲーでは当たり前なんでしょうが、対戦が非同期なのはとても気に入っています。3DSのすれちがい通信や、インターネットを介したスコア競争など、非同期な通信による交流や対戦というのは、お手軽で、それでいて過剰に白熱するものです。
これからは非同期通信を活かしたゲームが主流になる!と自分は考えているのですが、すこしばかりそれを裏付けてくれるようなものが見れて、それだけでもこのゲームについては結構満足していたりします。
あと、ゲーム内容が単純なのもいいですね。
僕は据え置きとかで出ているド派手なゲームも好きですけど、やっぱりこういう「仕様が見える」「設計が見える」単純さにも触れていたい。
ファミコンのゲームとかすげー単純じゃないですか。
僕はそういうの知って育ったんで、プログラミングとか学んだときも容易に「これうまく使えばあのゲームみたいなの作れるんじゃね?」って思ったもんですよ。
結果的に僕はゲームプログラマにはなりませんでしたが、同じようなステップを踏んで今ゲームプログラマになってゲームを作ってる人は多いと思います。
で、今の子が最新のド派手なゲームを遊んで、プログラミングを学んで、「ゲームが作れる」と思ってくれるか?っていうと、正直無理なんじゃね、って思ったりして。
こういう単純なゲームこそ、「ゲームを作ってくれる人」を育ててくれるんじゃないかなあって。思うんですね僕は。
まあ金儲けしてナンボなんで、モバゲマスの仕様なんて結構ゲスなもんじゃないかと睨んでるんですけどね。
それはともかく、リッチなものばかりに慣れずに、こういう単純なゲームもある、っていうのも大切なことだと思いますよ。
なかなか思うところのあるゲームです。普通に楽しいんで、これからも遊んでいきます。
まあでも、2万までかなあこのゲームにかけられるお金も。