機動戦士ガンダム第08MS小隊

 スパロボGジェネで大筋のストーリーを把握していたのでそこまで期待してませんでしたがこれがなかなか面白かった。
 なんというかアートだねこれは。動画としてより一枚の絵として映えるシーンが凄まじく多い。具体的には雪に埋もれた陸ガン、太陽を背に戦闘態勢に入るグフカス等、いちいち一時停止したくなるシーンが多かったように思う。実際のところジオラマ受けいいんじゃないだろうか。0083とはまた違った作画レベルの高さに圧倒された。
 ただ対照的に、大筋のお話は思っていたよりずっとアッサリしていて、どうも味気ない感はあった。特に「震える山」前後編、シロー影薄すぎ。いや味方サイドでは一番目立っているでしょうけど、明らかにアイナやノリスやギニアスが主人公を食ってる。最後の最後でこれはまずいのではないか。
 振り返ってみると監督の交代・死去が影響しているように見えた。シーン一つ一つはとてもいいのだけど、何か根っこが欠けているような、そんなラストでした。
 初期の監督が途中で亡くならなければどうなっていただろうか。今更気にしてもしょうがないことではあるが、それでも惜しい。