GRAVITY DAZE

GRAVITY DAZE 重力的眩暈:上層への帰還において、彼女の内宇宙に生じた摂動 - PSVita

グラビティだぜ！
とも読める実に潔いタイトル名ですが、読みは「グラビティデイズ」。
クリアしました。

和製オープンワールドアクションとしてはなかなか出来は良かったと思います。グラフィックも綺麗。
が、ところどころ甘いというかなんというか…

重力を操って落下方向を変化させることで、全ての地形に干渉できる、というアイデアは素晴らしいと思います。
ただ、操作性が良くない。特に、緊急回避がフリック入力にあてられている点は我慢できません。やりづらいです。ついでに、重力スライドは最後まで操作に慣れませんでした。何より、うまく動かせてもそれほど気持ち良くなかったのが致命的でした。

また、オープンワールドというには若干動ける範囲が狭かったようにも。別にオープンワールドという定義に厳密な決まりがあるわけでもないし、そもそも公式が自称しているわけではないのでどうでもいいのですが、それにしてはロード時間が長い。街を移動するたびに毎回ロードが入るし、最初に一回のみ長いロードがあるだけならまだしも、細々としたロードがプレイ中何度も起こるので気になりました。
読み込まれるマップは層が多く、裏表も含めて複雑な地形をしているのだからある程度はしかたないとは思いますし、なかなか凝ったマップデザインだなと感心もしますが、一つのマップでやれることが大して多くないので、あまり擁護できたものではないです。

ただただ、重力を操っていろんな角度から街を見たり動き回ったりする、という点ではなかなか面白いゲームなんですけど、その先を見ると、なんだか味気ないゲームだなと思わせるところでありました。
サブイベントなんて、ありがちな収集要素やレースに、制限時間付きのバトルぐらいしかない。このあたり、見れば見るほどに芸が無かった。

せっかくコンセプトはいいのに、ありがちなオープンワールドゲームをただ真似ただけのゲームになっていたのが凄く残念です。
5年くらい前ならこの内容でも絶賛されたでしょうが、現在ではこれと同系統のゲームは本当に作り込まれているので、物足りなさを感じてしまいます。
ストーリーも別にそれほど面白いわけでもなく…終わり方もモヤモヤする感じ…
このグラフィックのゲームを携帯機で遊べるというのは素晴らしいことだと思いますが、それ以上に感動できる点はありませんでした。

悪くは無いしむしろ良いゲームに数えてもいいんですが、なんだか物足りなかったです。10点満点だと7〜8点くらいのゲームかなあ。
各所でやたらと絶賛されていましたけど、自分にはピンときません。期待しすぎたのでしょうか。

おそらく続編を出す予定でしょうが、改善すべき点は多々あると思います。
続編は、その辺をしっかり修正したものになっていればいいなあ。
似たようなゲームになるのであれば、多分買いません。