輪廻のラグランジェ season2

 一期は鴨川押しが強く、ろくに伏線も消化しきれないどころか、設定すら理解できないまま終わってしまった感がありますが、二期はそのあたりをしっかりフォローできていたと思います。
 逆に、鴨川の存在感は希薄になったような。コマーシャルって難しいね。


 二期はかなり面白かったです。ロボットはたまにしか登場しませんが、一つ一つの描写が丁寧なのでロボットアニメとしてもまあまあ満足のいく内容。
 キャラクターについても、一期ではどこか掴みどころの無かった人たちの内面にスポットが当たるようになり、愛着がわきました。
 特に、一期ではほとんど出番がなかった(にも関わらず超重要キャラな)ユリカノ。なんでこいつの話をちゃんと一期で消化しなかったんだと悔やまれる程に、魅力的なキャラでした。


 二期の最後まで見た上で言うと、かなり綺麗にまとまったアニメだったと思います。
 まどかちゃんバカ過ぎだったり、鴨川押しがうざかったり、といったことで自分も今までストレスを溜めてきましたが、最後まで見てしまえばそんな気持ちもどこへやら。
 終わってみればまどかちゃんは良い主人公でしたよ。どう見ても絶望的な状況なのに、ああも自分を保っていられる主人公って、ロボットアニメだとまず無いよね。
 気合の入るタイプでも、絶望するタイプでも、どっちでもない感じ。突き詰めたバカゆえの個性があって、そのおかげで話が回っていく感じ、なんとも心地よかった。
 ちょっとイロモノなアニメですが、根っこはしっかりしています。最後まで見て良かった。