天元突破グレンラガン
全話見ました。
いやー、面白い。すごく面白かった。めちゃめちゃ面白かった。
はじめは割とありがちな、王道直球のスーパーロボットアニメかなと思ったのですが、そんな陳腐な表現すら突き抜ける無茶苦茶な展開には度肝を抜かれました。裏をかくのではなく、突き抜ける。わざわざドリルを題材にするだけのことはあります。
こう、振り返ってみると、多くのなんでもない描写がしっかり後々の展開に活かされていました。狙ってやってるんでしょうけど、とにかく丁寧です。
全体の物語も起承転結がしっかりしていました。「起」はカミナ編、「承」はニア編、「転」は月編、「結」は全宇宙編、ってな感じでしょうか。稀に見る美しい構成だと思います。どれが欠けても成り立たない。
いわゆるドラゴンボール的な戦闘力インフレアニメなんですが、スーパーロボット物なんてのはどうやっても戦闘力インフレは避けられんものです。どうせやるなら思い切り突っ走っちまおう、ってなノリが最高にキてます。
惑星投げるシーンは(一応無茶が通る空間であることは説明されながらも)ゴエモンインパクト的で爆笑しちゃいましたが、やっぱやるならこれぐらいやらんとね。
そうです、自分はこういうのが見たかったんです。
序盤に数話ほど不要っぽい話や適当な構成の話があった点を除けば、完璧でしょう。
作画も(4話を除けば)素晴らしく、特に1話の作画は群を抜いて素晴らしい。キャラクターデザイン兼作画監督の錦織敦史氏については、アイドルマスターで知ったのですが、この時点で物凄い仕事してたんだなあ。
毎回の凝ったアイキャッチ、底抜けに可愛らしく描写された女性キャラ達、キャラクターの精神とリンクした迫力ある戦闘、ところどころで決めてくるガイナ立ち。
「絵」の力をまざまざと見せつけてくるアニメでした。
このアニメを見てアニメーターを志した人は多いんじゃないだろうか。
にしてもガイナ立ちはかっこいいすねホント。
ただ腕組んで仁王立ちしてるだけなのにね、めちゃめちゃかっこいいねホント。
ガイナックスのアニメの中でも特にガイナ立ちが多用されたアニメとして有名らしいですが、どれもカッコ良かった。デンドンデンドンデンドン
粒ぞろいのキャラクターの中ではニアがお気に入り。
マイサンシャインもそうでしたが、瞳に模様があるキャラクターって可愛いですね。男だと主砲発射の人がすげえ好き(名前覚えてない)。
あと、主題歌が凄くいい。
歌い手が中川翔子とか、結構馬鹿にしてたんですが、馬鹿にできたもんじゃないなあめちゃめちゃ良い主題歌だよ。何から何までこのアニメに相応しい曲だよ。
まあなんとも語るに語り尽くせないぐらい強烈な衝撃をくれたアニメでした。
しかし、ただ上っ面だけ派手なアニメではなく、手回しの行き届いた完成度の高いアニメであったことは間違い無いです。
いやー、良いアニメだった。