星のカービィ トリプルデラックス
- 出版社/メーカー: 任天堂
- 発売日: 2014/01/11
- メディア: Video Game
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この操作系の、どのへんがいいと思ってるの?
Aボタンでジャンプ、Bボタンで吸い込み。キーコンフィグはできない。遊んでいないが、以前発売されたUDXも同じ操作系だったらしい。
散々ね、主にSFC時代にね、Bボタンでジャンプさせられ、Yボタンで吸い込みさせられてきた、その操作に慣れた、いや、そもそもその操作系が至上だと思っていた当時の少年がこうして大人になって、今でもなおカービィシリーズが好きで、買ってプレイしていますが、あんまりではないでしょうか?あんまりな仕打ちではないでしょうか?
そりゃあね、慣れますよ。やってきゃ慣れるんですよ。Aボタンでジャンプ、Bボタンで吸い込み。やってきゃ慣れましたよ。
でもそんなんでいいんすか?
何度かYボタンが暴発してストックアイテム使っちゃいましたよ。慣れた後も。慣れるってその程度の感覚なんですよ。
ほんとそんなんでいいと思ってるんすかね。口頭でちゃんと説明受けたいとこですねこれについては。
さて、不満の9割は冒頭で語りつくしました。
つまるところそこを除けばとても素晴らしいカービィでした。
立体視を駆使したレベルデザインはなかなか芸術的。いわゆる旧来の2Dアクションにおけるライン移動とか遠景からの攻撃を立体視を活用してこれでもかと盛り込んだゲームなので、慣れてくるとさほど目新しさは無いのですが、そこはさすがのカービィというか、見せ方がとてもアートな感じで、特別アクションゲームとして面白くはないんですけど華があるというか、考えて作ってるなあってかんじです。
特に良いなと思ったのが鏡描写。画面奥にある鏡が真実を映すという仕組みは、突き詰めればただの間違い探しなんですけど、2Dゲームの見え方というか視野が変わった感じがして、とても気持ちよくプレイ出来ました。脳の使ってないところを使ってる感じって言うのかな。そんな大それたことじゃないんですけど、2Dゲームに対する見え方が変わった感じがとても気持ちよかった。
ぜひとも立体視オンでプレイすべきゲームなのですが、ときどき強制させられるジャイロ操作が非常に鬱陶しい。
立体視オンで本体を動かすのがどれほどストレスか、これがわからないままゲームデザインしてるのだとしたらちょっと情けない感じではありますね。
てな感じでこれが不満の残り1割です。
コピー能力の技増えすぎかな?と思ったりもしましたが、実は能力の種類はそれほど多くないので結果的にはちょうどよかったかも。
ビッグバンはとても爽快で良かったです。ただ結局は一発芸みたいなもんで、QTEのような簡単操作でイベント見るだけゲームに早変わりしてる感じが気になりましたが、まあカービィって元々そういう面多かれ少なかれあるからな…てことでむしろカービィらしい進化と見ればアリなんじゃないでしょか。
あと、あんまネタバレになること言いたくないんですけど、ラスボスやたらくどいですね。ああまでもったいつけるようなものだったかな。なんか最近、ゲームはラスボスって言葉にとらわれすぎてる気がするよ。ラーム将軍みたいなカリスマならともかく、あの程度のボスじゃな。
とは言いつつもボス戦の楽しさはシリーズ屈指。立体視、コピー能力、ボスの攻撃パターン、一戦の長さ、本当に全て絶妙だったと思います。
ボス戦だけ延々とやっていたいと思ったアクションゲームは初めてかもしれんよ。その自信があのラスボスのくどさに現れたのかもしれんな。
とりあえず、立体視ありきのゲームにジャイロ操作を盛り込むのはやめよう。
立体視は本当に素晴らしい、久々にそう感じさせる新作ゲームだった。