ディーふらぐ!

 全話視聴。
 平たく言えば「うちの高校ってキャラ濃い人多いよねー」みたいなのがアイデンティティの漫画・アニメなんだが、その中でも突出した個性があって楽しめた。
 キャラクターが濃いだけで突き進む潔さを地味な主人公が健気に支えるという構成。この濃さと薄さの振れ幅の大きさがこの手の創作物の面白さだな。
 風間君が最初から最後まで一貫してツッコミ役に徹してくれたおかげで小西克幸の叫び声を堪能できたのも良い。


 (仮)も(仮)じゃない方も、ゲーム制作部といいつつ全然ゲーム制作しない点が凄く気になったものの、(仮)じゃない方で一瞬出てきたソースコードがインデントされてて関数がいっぱいあってそれは良かった。
 void関数が多いな、IDE使ってるな、Visual Studioっぽいな。やっぱりいまどきの学生のゲーム制作はC#かな、それとも速度求めてVC++かな、ちょっと良くわからない表記あるしVC++かもな、VC++ほとんど触ったこと無いからわからないな、ああよくみると「ヘッダー」って表記があるからVC++だろうな、それとも創作したオレオレ言語かな、みたいな感じで1枚の映像でいろいろ楽しめた。Visual Studioでも黒背景の方がハッカーっぽくていいよなみたいな。この辺ちゃんと高校生してていいなとか。
 ぶっちゃけこのアニメで一番面白かったのはソースコードが一瞬映ったとこだな。第3話だった。それ以外一切映らないのでそれは残念。
 ちなみに俺の中学時代の部活はBASICだったのでインデント無かった。作風からしてなんとなく作者の人はあまりこの辺興味ないんじゃないかと思うんだけど、一瞬でもちゃんとしていたのは評価したいところ。この辺はアニメスタッフの尽力かも知れないが。いずれにせよ創作でも現実にあるものはちゃんとそれに準じたものにすべきだから、そこを甘えない姿勢は凄くいいと思うし、逆に見習いたい。


 話をアニメに戻すか。
 いやーギャグキレッキレでめっちゃ面白かったです。全然ゲーム制作はしないのでそこはそういうもんだと割り切る必要あるのだけど、単純にギャグ漫画、ギャグアニメとして品質高くて良かった。
 これ多分原作が面白いんだろうな。使い捨てっぽいモブを使い捨てしない思想とか好き。


 高尾船堀の二大エースはもちろん、あとは妹が可愛かった。男だと風間一派の残り二人がいいな。名前忘れたけど。何事を成すときも三バカという状態が一番健全かつ平和なのだ。