Vimの話
最近、特にここ2ヶ月くらい、Vim(テキストエディタ)にハマっていまして。ブログも日々のメモもコーディングももっぱらVimで済ませるようにしてます。WindowsだとGVim使ってます。
以前はあくまでも必要に応じて、例えばLinuxでの開発とかでCUI環境しか無いときに「仕方なく」使っていたのがviでありVimであり、あるいはEmacsなんかでしたが。
かつては、はっきり言って「わざわざ」GUI環境でVimを使ってる人とか正気の沙汰じゃないな、エディタにこだわる自分に酔ってる人なんだろうな、でもまあ下手なこと言うと戦争になって殺されるし黙っておこう、みたいなことを感じてましたが、完全に価値観が変わりました。
使用していたIDEが重かったのと、仕事で使ってるPCが低性能だったこと、VMで別OSを常時起動しておく必要があったり、Officeの文書を編集する必要があったり…という速度の面でストレスが溜まる環境下で仕事していれば当然行き着く場所でした。世の中クソなことが多すぎます。でもそんなクソな世の中に救世主がいるとしたら、Vimのような子なんじゃないかって思います。
半年ぐらい前はhjkl移動と保存と終了と、あとは行の削除とペーストぐらいしかできませんでしたが(ていうか.vimrcの書き方さえ知りませんでしたが)、NeoBundleやVundleの便利さを知り、各種プラグインを導入した後の生産性向上に感激し、いろいろコマンド調べて行くうちにすっかりメインで使用するエディタになっていました。
いやほんと便利ですよVim。各種プラグインが便利というのもあるんですが、キーストロークを極力減らす、というコンセプトがしっかり体現できているところが美しすぎます。基本CUIで動くので軽量ですし、コマンドを覚えた分だけ文書編集が楽しくなる、つまり仕事が楽しくなる、という良い方向に進めたと思います。感謝です。
Vimを使用するにあたって、基本的な考え方は実践Vimの本に教えてもらいました。
- 作者: Drew Neil,新丈径
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/08/29
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Vimのポケットリファレンスなんかも購入したんですが、例えばyyとy$, y0が全部別のページで個別に紹介されていたり、そのくせ欲しいコマンドが載っていなかったりと微妙な感じでした。誰のためになるのかよくわからんですあれ。
実践Vimの方は、Vimのアクションはオペレータ+モーションの組み合わせである、というところを切り口に解説がされていて、若干本文は直訳気味ですけどスラスラ読めます。技術書…と呼ぶに相応しいかはわかりませんが、この手の書籍でこんなに楽しく読める本は久しぶりです。
ていうかまだ5章の途中ぐらいまでしかちゃんと読んでなくて、他章は逆引きのようにちょくちょく読んでたりする状態です。それでも十分に素晴らしさを感じています。この本ならいつまででも読んでいられます。
半年前の自分みたいに、「Vim?保存と移動ぐらいならできるけど…でも使いこなせる人って生産性高いらしいよねー興味はあるよ」みたいな人に読んでもらいたい、そんな本でした。
いやーいいっすねVim。HHKBとの相性も抜群です。仕事の効率上がりっぱなしでやばいです。もう秀○には戻れません。
考えることは書くこと。つまり書くことの楽しさは、考えることの楽しさに繋がるので、キーボードとエディタは真剣に選ぶべきだし、そのためのコストを惜しんではいけないなと思いました。
そういう意味ではEmacsもちゃんと一から勉強してみる必要があるかなと思っています。あれも移動と保存と行削除ぐらいしかできませんが。