最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。

 濃厚な性描写と淡々と進んでいくストーリーの組み合わせがなんとも言えない味わいだった。今思えばToLOVEるみたいなアニメだったな。
 美月と日和、夕哉の主要人物三人だけ心理描写があったのも印象的。その他のキャラクターは微妙なしぐさと言動だけで内面の心情を察する必要があり、なんとなくギャルゲー的な感じでそれは良かった。
 こいつは何を考えてるんだろう?みたいなのがすんなりわからないのは単純に楽しいですね。
 露骨な性描写ではなく、心理描写の生々しさがこのアニメ最大の魅力かもしれない。表情だけでは全く内面が読み取れなくてそれが面白い。
 ヤキモチは焼くが敵視や敵対はしない、怒ってもスイーツ一つで機嫌が治る、というのが実に写実的だなと。


 それにしても雪姉は素晴らしい。最後までラスボスか何かだと疑っていたけど良いものは良い。こういう妹アニメとしか考えられないタイトルから生まれる姉キャラというのはなんかとてつもない魅力を持っている。
 あと、冬が舞台にも関わらず水着回や温泉回が完備されていたのも見逃せない。
 他にも次回予告の声優一人でやるアテレコなども魅力。


 このアニメは青少年が見るに不適切ということで苦情が来たり放送時間帯が変わったり、といったことで話題になった。性描写の露骨さは確かに深夜1時以降にすべきものだったかもしれない。
 あと、やはり義理の妹でも、ゴールが兄とのセックスであるとはじめから明言されるのは問題なのかもしれないな。おにあいとか、ロウきゅーぶなんかに比べればよっぽどマトモな話だったと思うんだが、しかしそういう感想を持つ辺りが麻痺してるんだなと認識させられた。あんまり酷いアニメの酷い内容に慣らすもんじゃないなと反省。
 いろいろ貴重なアニメだったと思う。青少年に悪影響を与える卑猥なアニメとして見られるのはもったいない。