とある魔術の禁書目録

 1期を初視聴。


 時期的にあれっすね。ちょうど中二病がネタとして消化され始めるちょっと前ぐらいに流行ったアニメですかね。今まさにネタとして消化される中二邪気眼要素がオンパレードですごく気持ちよかったです。最近は恥ずかしいのかこういう真っ正直な中二設定持ってこない人多いからな。自分はこういうの大好きです。
 流れるように始まる上条さんの説教とか、女キャラクターの可愛さとか、他にもいろいろ魅力があるんですが個人的には記憶喪失ネタを設定としてちゃんと扱い続けているのが気に入りました。めんどくさいだろうねえこの設定。なんていうか普通にバレるもんだろうに針の穴を通すように維持してるのが面白いな。言うなればご都合なんだけど。そういうアニメと割り切るためのクッションになっているのかな。
 毎回説教を忘れない上条さんが凄くいいと思います。これぞまさに日本ラノベ日本アニメの集大成って感じ。このシリーズばかり有名になっちゃってるけど、結構多いですからね大して努力してない高校生ごときが苦労して生きてる大人に説教するアニメ。
 でもそれでいいんだと思います。高校生ってそういう生き物なので。ただガンダムとかだと修正されて痛い目見ていたので時代かなあって感じもします。それはそれとしても上条さんの説教は聞いてて飽きないです。延々と聞いていられるくらい好きです。ファンになりました。いや皮肉とかじゃなくて普通にかっこいいと思うんだがね。人の背中を押す、というか突き飛ばすぐらいの力があっていい。人を言葉で動かそうと思うと一言力強い言葉を与えるか延々と説き伏せるかしか無いと思いますが、後者を選んでかっこ良く決まってるのが素敵。
 問題はとりあえず右手にぶち殺されてしまう、常にスカッと解決する方向に舵を取られている感じのアニメでしたが、ラノベとかアニメはそれでいいんだよなあと思います。正しく娯楽って感じで自分はすごく好きですこのアニメ。