ゲーム・レジスタンス

ゲーム・レジスタンス (GAMESIDE BOOKS)

ゲーム・レジスタンス (GAMESIDE BOOKS)

 本当に、いい本でした。
 以下に感想を書きますが、こんな場末ブログ読んでる暇あったらさっさとこの本を買って読んで、あとは興味を持ったゲームを遊ぶ時間に費やした方がいいすよ。
 ちなみにちょっと文字潰れて読みにくかったけどKindle版もあるぞ!(どっちも買いました)


 さてこのゲーム・レジスタンスは2008年に亡くなったゲームライター、原田勝彦氏の遺稿集。同名のコラムやゲーム紹介記事など、原田氏の関わった記事が多く掲載されている…が、全てではないらしい。
 氏のことはインターネット上でのゲーモク氏としての活動しか知らなかったので、見る記事全てが初めてであり新鮮だった。


 どんなゲームも、真正面から真っ向で全力で受け止める、そんな氏のゲームに対するスタンスがありありと文章ににじみ出ていて、単純に文章が上手いとかそういうのじゃなくて心がそのまま文章になってるというか。心揺さぶる素敵な記事を書く人だなあという印象は変わらなかった。
 うわー、20歳そこそこでこんな文章書けるのかー、プロってすげえなという変な感動もあり。


 あと、亡くなったのが2008年ってことはXboxも初代から数えて7年程度しか触ってないわけなんだよなー…360はたった3年間しか触れられなかったのか…と思うとなんとも、寂しさとか切なさとか様々な感情が沸き上がってくる。
 しかし氏の境遇はさておき、掲載された記事はどれもゲーム本編を遊びたくなる、正しいゲーム紹介記事。この本の影響でDCとかサターンのゲームの回収を始めたのはここだけの話。


 読めば読むほど、やはり悲しさも湧いてくるが、しかし、薄暗い気持ちにさせるために書いた記事でも無かろう。ゲームを紹介すべくして生まれた記事だ。
 物によっては簡易な攻略指南も添えられており、俺の好きなこのゲームを是非君にも楽しんで欲しい!という熱意が全ての記事から感じられた。思えば、Geometry Wars:RE2やバーンアウトパラダイスはこの人のブログの紹介記事が影響で買ったんだっけ…いや、バーンアウトパラダイスは別の人かも。あとはHeavy Weaponかな。
 まあ過去の話は良い。これからの話だ。
 こちらも原田氏の言葉を全力で受け止めて、ゲームを買い、遊ぶ。またゲームを買い、遊ぶ。それでいいんじゃねえかな。少なくとも俺にとっては、初めて読む文章、初めて遊ぶゲームなんだから、それでいいんじゃねえかな。
 こんな風に人に興味を持ってもらえるゲーム紹介記事、いつか書いてみたいもんだね。