ドンキーコングリターンズ

 スタッフロールまでクリア。


 いやー、難しいなこれ!
 久々に3桁の残機を使い果たした。
 任天堂といえば「クリアは簡単、完全クリアは至難」という印象を持っていましたがこのゲームに至っては通常クリアさえ苦労しました。


 単純に難易度も高いんですが、操作性もそれほど良いとは言えません。リモコンのセンサーを駆使したアクションが槍玉に挙げられることが多いようですが、ジャンプアクションとしてもキビキビ動いてくれないのでイマイチ思い通りに動かせずヤキモキします。
 ライフ制のためある程度まではダメージに耐えられるし、ハートを見つければ回復だってできますが、難所のほとんどは即死ポイント。
 特別操作性が良いゲームでも無いのに繊細な操作が求められて、ミスれば即死。あまりの難しさに何十、何百というドンキーが死んでいきました。


 この手のジャンプアクションでは久々にゲームオーバーを覚悟しましたが、残機は増えやすく、不安ならアイテム購入で残機を増殖することもでき、購入に必要なコインも普通に遊べばお釣りが来るほど多く手に入る。
 死にまくるもののほとんど無限コンティニュー可能に近いバランスだったので、何らかの縛りでもしない限りはゲームオーバーになるほどのことはないと思います。
 難易度もまあギリギリコントローラを投げない程度のものだったかなと。


 とはいえ過去シリーズを思えば十分に高難度。そしてそんな難所をクリアして物凄く気持ちいいか、達成感があるか、っていうとそうでもない。クリアすれば次の難所が待っているだけ。しかも操作性はそれほど良くない。ジャンプ力は今ひとつだし、ドンキーは大雑把な挙動のくせにゲームは繊細な操作を求めてくるし、壁にぶつかれば怯むし、気持ちよく動かせてるとは全く思えない。
 にも関わらず、自分はこのゲームのことがとても好きです。
 なぜか。なぜかって、やっぱりリモコンなんすよ。
 リモコンをブンブン振り回すことを要求するゲームデザインが素晴らしかった。


 ハンドスラップやローリングのために一心不乱にWiiリモコンを振る自分の姿。
 これはまさしくゴリラかチンパンジーそのものでした。
 無我夢中でリモコンを振る、ヌンチャクを振る、リモコンを振る。
 はたから見れば見事にバカっぽいその姿は誰よりもドンキーコングに近い存在だったのではないでしょうか。
 まるでドンキーコングになったかのような、そんな状態、そんな精神で遊ぶにはこのゲームは最高でした。Wiiリモコンとの相性が抜群のゲームだと思います。
 そして、巷ではこのリモコン操作が不評だったりもするようです。フーム、わかりあえんもんだ。


 過去のスーパードンキーコングシリーズのアレンジ曲もなかなか良かったです。
 難点を挙げると、ボーナスステージがワンパターンすぎてちょっと蛇足だったかなと。