シャンティ -海賊の呪い-
- 出版社/メーカー: インターグロー
- 発売日: 2015/11/19
- メディア: Video Game
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今まで国内販売されておらず一部を除き主に海外ストアでのみダウンロード販売されていたため、コアなゲームファン以外なかなかプレイする機会のなかったShantaeシリーズがついに日本上陸。原題は「Shantae and the Pirate's Curse」。
Steamや海外ストアと比べて日本版は価格が高めで、日本語訳もやる気を感じられない拙いものですが、こうしてリージョンも言語も気にせず遊べるようになったのはそれだけでもありがたい。
さてそんなこんなでシリーズ初プレイだったわけですが、なかなか面白かったです。闇の魔法は全部集めてクリアしました。
基本に忠実な2Dジャンプアクションって感じで、軽快に飛び回り敵を蹂躙するのがとても楽しい。特にストーリーを進めるごとに滑空や2段ジャンプなどアクションが拡張されていくのですが、どんどん強化されていく自分と共にステージの難易度もそれに応じて手応えのあるものに変化していって、なかなか良いレベルデザインだなと感心していました。
難易度は高めですが、死んでもステージ内に点在するセーブポイントからライフ全快で無限コンティニューできるので、そこまで難しくなかったかなと思います。ボス戦もアイテムでドーピングすれば割とゴリ押しできる。
どちらかというとアクションの難しさよりも謎解きというか、キーアイテムを見つけたり会話フラグを立てていくのがとてもわかりづらくて大変だったです。「気付く」ことが主題に置かれているレベルデザインなのかもしれませんが、ちょっとこれはやり過ぎかな。しらみつぶしにステージを調べるくらいのことをしないとクリアすらできない。
そういうのがただ漠然とゲームを進めて見つかる分には全然構わんのですが、基本的にその手の謎解きは過去ステージを横断していることが多く、何度も過去にクリアしたステージへ潜ってはフラグ立て、潜ってはアイテム探しの繰り返しなので、中盤は非常にだれました。
元々進行上フラグを意識させる類のアクションゲームが嫌いというのもあるんですが、ここまで徹底してフラグ管理をさせられたアクションゲームも久しぶりです。元々がDL販売のサイズ小さめゲームということもあって、過去のステージをうまく使ってプレイ時間を稼ぎたかったのかもしれません。
このゲーム唯一の汚点だと思うのですが、翻訳の酷さや終盤の難易度に比べてあまり言及されていないのであえて言っておきます。
しかし個人的にはそこ以外特に苦痛な部分は無く、適度な手応えと可愛いキャラクター、それに素晴らしい音楽のおかげで、シリーズ初プレイながらのめり込むことができました。
翻訳は本当に酷いし今ひとつストーリーも理解しづらいのですが、まあこのレベルで酷い翻訳というのも逆に味かな。インターグローがローカライズ担当とのことですが、スチームワールドディグを思い出す限りとても翻訳が安定している会社とも思えないからねえ。
そうそう、立体視ONで立ち絵のおっぱいが飛び出すギミックもまたこのゲームのウリなのですが、スゲー笑ったのですが10秒で飽きましたことをここに報告しておきます。
「3DSは立体視機能あるけど何かやる?」「おっぱい!」「イイネ!」「ブラボー!」みたいな会話がきっと開発室では繰り広げられたことでしょう。