プリンス・オブ・ストライド オルタナティブ

 架空のスポーツ、ストライドで大会優勝を目指すアニメ。
 障害物競走とリレーを組み合わせた程度のシンプルなスポーツでありながら、やたらと危険なシーンが多くてこれは規制待ったなしだなと思わせる過激なスポーツでもありました。まあ架空スポーツだし、多少はね。


 危険と隣り合わせな激しいスポーツという側面を全力で描写したスピード溢れる演出が実に痺れます。
 欲を言うともう少しリレーショナーの重要さを描写して欲しかったかな。必要不可欠な役割というのはわかるんですけど、選手っていうより監督みたいな立ち位置なのでどこかこう他選手との壁を感じました。性別の問題もあったかも。


 原作は乙女ゲーだったらしいですが、恋愛描写皆無でこれは潔いなと感心しました。BLという感じでもなく、なんか普通にスポ根友情物でした。仲の良いカップリングも結構出来上がってるのでBL的な楽しみ方も可。
 こういう部活物でヒロインの女の子がポツンと一人いるとなんかサークラっぽく見えちゃうものですが、面白いくらいに恋愛という概念から遠ざけていたのが印象的です。


 あと男キャラが全体的にすげえ可愛いのね。女性的っつうかね。小日向氏やばいけど姫宮君はもっとやばいね。過去の全ての女装キャラを無に帰するほどの最強でした。いや女装じゃないんだろうけど。
 その分、というかなんというか、どの男キャラもどことなく女々しい感じでそこは若干のストレスでした。
 女性ファン的にはこういうキャラの方が感情移入できるんかな。
 陸が毎回試合中メンタル負けしているのは様式美的なギャグっぽくてなんか笑えました。まあ桜木が毎回5ファウルで退場するようなもんかな…


 とはいえ作画良し演出良しで、綺麗に完結しているし、男女問わずオススメできるなかなかのアニメでしたよ。