ふらいんぐうぃっち

 2016年春のナンバーワン日常系アニメ。
 いついかなる時も、最も安らぎを与えてくれたのはふらいんぐうぃっちでした。
 魔女という特異な設定のキャラクターを主人公に据えながらも、やっていることは7割方青森の日常生活。畑仕事を手伝ったり、散歩したり、家事をしたり。なんの特別もない、なんてことはない、平凡な日常生活。
 そんな平凡な日常生活描写がこの作品の魅力そのものでした。
 もちろん魔女特有のおもしろアイテムやおもしろ魔術なんかも興味深いんですが、あまりそういったところに重きを置いていたようには思えませんでした。
 あとは監督の趣味なんだと思いますが、やたらと女性キャラクターの身体つきを艶めかしく描写していたのも印象的でした。
 単純にくびれを強調したりするんじゃなくて、主に尻回りの肉付きにこだわった、ややマニアックな性的描写でしたが、良い趣味してるねぇって感じでした。
 もちろん性的なものだけでなく、人物や動物の繊細な動作がとても丁寧に描写されていて、背景も素晴らしいし、ある種絵画的な美しさで満たされたアニメでもありました。
 何一つ悪意無く、優しく、平和で、のどかな、そんな田舎町がそのまま目の前に現れたように錯覚させる、傑作ですね。
 そうそう、千夏ちゃんがマジでやばいっす。こう、絶妙ですね…こんなに素晴らしい女子小学生は久しぶりです。