ネトゲの嫁は女の子じゃないと思った?

 「ゲームとリアルは別」という台詞があらゆる場面で自制を促すかのように使用されながらも、しかしそこかしこからネトゲ、特にMMORPGへの深い愛情が垣間見えてとても良かったです。
 愛情というよりも敬意でしょうか。今まで楽しませてくれて、一緒に遊んでくれて、ありがとう、これからもよろしくお願いします、という心がこもった、ネトゲ仲間や製作者へのラブレターやエールに近いメッセージを感じる、良いアニメでした。こういうの好きですよ。


 ネトゲ文化というか、正確にはネ実文化が色濃く反映された台詞がちゃんと面白いのも良かった。結構この手のネットスラングを多用するパロディ的作風は寒くなりがちなのですが、このアニメは全くそういうことが無かった。原作にも演出にも恵まれたのでしょう。
 あとはシュヴァインことシューちゃんとルシアンの男女の友人的距離感がとても心地よかったです。シューちゃんマジかわいい。純粋に友達になりたいと感じさせる美少女キャラって初めてかもしれませんよ。
 なんつうか、愛とか友情とか誠意にあふれた、意外な清潔感のあるアニメだったなあ…